Princeとの想い出と追悼(長文)
今日はもう書かずにおれないそんなニュースが飛び込んだ。本当なら昨日知っててもおかしくなかったんだろうけど、今日の昼、ネットのニュースを見て知った。タイトルの通り、殿下が急逝してしまった。。。未だに実感が沸かないし、今日がエイプリールフールで嘘だと言って欲しい。願わくば、生き返って。しかし、プリンスさんって呼び方めちゃくちゃ違和感。グラミー賞受賞だの、ロックの殿堂入りだのやっとまともに世間から評価されるようになったかと思った頃からその評価とは裏腹にあまり聴かなくてなってしまっていた自分がある。最後に買ったofficial albumはrainbow children。それから15年ほどの月日が流れたが、たまにyoutubeなどで情報をチェックしたりしていた。https://youtu.be/6SFNW5F8K9Yこれなんか散々まわりに花を持たせておきながら最後の最後で場をかっさらっていくお茶目な殿下がなかなかナイス。しかし、そんな自分だけど、殿下は我が青春そのものと言っても過言ではない。いろんな”普通”の有名人とは別格の自分の中では唯一無二の特別な方だ。日本ではヌードとカタカナで書いたジャケットを着て”ヌードツアー”なるなんとも破廉恥な名前のツアーを敢行し、得意の芋虫ダンスなど怪しげなパフォーマンスの数々を披露し、完全にキワモノというか変態扱いされる事が多かったし、lovesexyの全裸ジャケをレジの女の子に渡した時クスッと笑われたものだが、心の中では「馬鹿め、このCDの中身の凄さを知らないんだな。フフフフ。」とより信者魂を熱く燃やしたもんである。殿下の信者はそういう”迫害”を乗り越えて強くなるのだ。殿下との最初の出会いは中学3年生の時に聞いたBATDANCEだった。この曲で初めてプリンスという名前のアーティストを知ったわけだが、クイーンとかプリンセスプリンセスみたいな芸名かと思いきや本名ってんだからまずそこでびっくり。そういう点では同い年のスターであるマドンナと同じだった。https://youtu.be/HUmce-zeaAA後々、日本でもタモリの空耳アワーで「農協牛乳の歌」として有名になるわけだが、なぜか全米ミュージックチャートの1位になったこの曲、初めて聞いた自分にはとても音楽と呼べる”代物”ではなかった。ほとんど歌がないというのか、なんというのか。。。とても形容しがたいものだった。それなのになんでこれが1位となるのか?そういう疑問からスタートしたのだった。そんな疑問を抱かせた曲は後にも前にもあれ一曲しかない。その疑問を解くために何度も何度もこの不思議な”曲”を聴いたのだ。そうするとなんだこの竹みたいな筒を叩くような音?とか音使いのセンスが西洋一辺倒でもなく、どこかぶっ飛んでいるという事がよくわかった。こりゃ、タダモンじゃないなと。今だからそれまでの殿下の実績があったからこの曲が初登場で一位を取ったというのはわからんでもないが、全く実績のない新人アーティストが初端にあれをやったらさすがに今でもいきなり一位を取るのは無理なんじゃないかと思う。続いてヒットしたパーティーマン。これはなんとも御機嫌な歌の入った曲なのだが、これは言わば殿下の中で言うカミールの声に編集してあるので、地声ではない。https://youtu.be/9Lx_x0rTh3c2曲聴いても地声がほとんどわからんアーティストってどうなんよ?って今でも思うが、そういう不思議さや怪しさがいっぱい漂っていた。で、一体このプリンスというのはどういう人なのか?と最初に見た画像がちょうどlovesexyの時代の頃のものだったのか水玉模様のスーツに水玉模様のスカーフを巻いたような中東あたりのアジア人なのかラテン系なのかどこか異色なというか妖しげな風貌を感じるだけで、何の解決にもつながらず、より怪しさを増すだけだった。まぁ、ある意味風貌にマッチした音楽性だったとも言えるわけだが。そういう疑問も何度も聴いている内にいつしか自分の中で”一線”を越えたのか、すっかり殿下の虜になった自分がいた。まだCDなんてほとんど持ってなかった時期だったが、たしか人生で2枚目、殿下の作品として最初に買ったCDが殿下のこのバットマンだった。バットマン1,851円Amazonバットマン自体日本では当時馴染みもなかったが、アルバム全体を聴くとなんとなくバットマンってこういう物語なのかな?と思い描かせてくれる。実際の映画のバットマンを見た時には殿下の曲の中での世界観の方がよっぽど映画よりいいと正直に思ったものである。しかし、その映画でも殿下そのものは姿を表さないので、ますますミステリアスな存在になったわけだ。殿下のアルバムとして二枚目に買ったのが、世界的にもヒットしたというパープルレインだった。パープル・レイン1,419円Amazon当時はyoutubeなんて素敵なものがなかったので、とりあえず、ハズレを引かないようにと前評判などを便りにCDを買ったりしていた。それでパープルレインとなったわけだったが、冒頭のなんだこの宗教音楽チックなオルガンの音と台詞??が入ってきた。とても世界的にヒットしたアルバムとは思えない出だしで正直ハズレを引いてしまったか!?と思わされた。中身はロック色が強く、当時ロックというとどこかまだ不良なイメージが強かっただけにこれまたすんなりと自分には馴染まなかった。特にダーリンニッキーのあの卑猥な歌詞と碌でもない音楽センスは若造の自分にははたまた理解出来ないどころか、嫌悪すら感じるものだった。なぜ殿下はこんな糞曲入れたんだ?と。後に映画を見てヒロインがその曲を聴いて聴くに耐えず思わず外へ飛び出していく姿を見て初めて自分のあの時の感性は間違ってなかったのだという事に気づいてほっとしたのだ。まさにそれを意図して作ってたのだから。後に知ったがさすがadovisary指定第一号の曲だけはある。個人的にはアルバム買う前に映画のパープルレインの方を先に見ておく事をおすすめしたい。その方が自分みたいな変な誤解もなくすんなり入ると思う。purple rainの曲の重みもよくわかると思う。プリンス/パープル・レイン [DVD]1,543円Amazonその後は次々とアルバムを買い漁ったが、そんなこんなで常に驚きがあって、いつもさすが殿下と思わされたものだった。上京してからはプリンス本の情報を参考にしながら毎週末になると西新宿や秋葉原などのブートレグ屋さんに行っては珍しいブートレグを見つけては金の許す限り狂ったように買っていた。貧乏新聞奨学生だったけど、月に2万円くらいは「プリンス費」として使ってた。「wonder boy」なるブートレグの2枚組のものもあり、Sign 'O' the times tour のたしかパリでの音源だったと思うがそれなんかは当時の値段で9800円もしたが、殿下マニアにとってはブートレグの中になかなかキラリと光る宝石があったりofficialの曲がどのような変遷を辿って決まっていくのか、また編集されていくのかとか見れてなかなか楽しいのだ。アルバム「ゴールド・エクスペリエンス」が発売された時なんかは予めいくつか曲は聴いているし、しかもofficialの編集がなかなかチャカポコチャカポコとおちゃめで思わず笑ったものである。殿下や殿下関連のCDで100枚以上は集めたと思うが、その後はもう数えるのもやめた。殿下が来日された時は今自分の上にある同じ空の元殿下がいるんだと思うだけで嬉しくなったものだ。95年のライブが突如延期になって96年に行われたんだっけ?武道館のライブで大好きなthe crossを聴けた時は本当に感無量だった。https://youtu.be/I30fIm0XiqEこれは映画サイン・オブ・ザ・タイムズでの一幕。エッチでおちゃめな歌も数多くあったが、そんな中にこういう真面目な神への信仰を歌った歌もあるのだ。映画の方には入ってなかったけど、アルバムの方のadoreなんかも大好きだった。何度も何度も聴いたっけ。https://youtu.be/X34DhBgK3qQこの度殿下が亡くなられたのが、4月という事で、ファンの間ではこの曲を出しているケースもある。https://youtu.be/zlZONgpmw58たまに殿下はポロッとこの曲弾いてたけど、うん、僕も大好きな曲。殿下、音楽の楽しさを教えてくれてありがとう。音楽が好きで好きでたまらない、そんな貴方を見てたら、不器用な自分も自然と楽器を弾きたいって思えるようになりました。奇抜なファッションや行動、歌詞などで、なかなか一般の人からは”まともに”評価されづらかったけど、自分は貴方が影でどれほど真面目に音楽と向き合い、取り組んできたのか見てきました。溢れ出る才能の塊のようで、まさに天才という名をほしいままにされましたが、そんな天才である貴方はその名に胡座する事なく常に努力しつづけてました。音楽を通してそういった生きる姿勢を教えてくれてありがとう。観客が多い少ないに関わらず、いつも貴方は全力投球で。常にオーディエンスとの掛け合いを大切にしてました。東京でそんな貴方と過ごした一時は今でも僕の宝物です。青春の辛い時もハッピーな時も常に殿下の曲がそばにあり、どれほど元気をもらった事か。貴方は私の青春で、私の誇りです。貴方が生きた時代に生きられた事に感謝です。思いの外早く神様は貴方を必要とされたようで、淋しくなります。でも、淋しくならないようにと多くの作品を遺してくれてありがとう。貴方も貴方の愛する神様の御元で変わらず、音楽を楽しみ続けている事を願わずにはいられません。どうぞ、安らかに。