「スナコ、ホストゲーム全然行けないじゃん」
とリカさんに言われた。
ええ、その通り。仕事ばっかりよ
ホストゲームがダメならばビジターゲームへ行っちゃおう!というわけでギオンスタジアムへ行ってきた。
ダイナボアーズはジイサンが応援しているチームだ。でもジイサンを誘うことはしなかった。
昨年秩父宮で行われたJapanXV対All BlacksXVの試合を一緒に観に行った時に、ジイサンは一緒にスポーツ観戦するのには楽しい相手じゃないなと思ったから。
知り合った時からそうなんだけど、悲観的な発言が多いのよね。あと、落ち着きがない。ラグビー観戦を楽しむポイントが私とは違う。
私がギオンスタジアムへ行くかもしれないと言った時、
「もし行くなら声かけて。ご案内できるかも」
と言われたけれど
「大丈夫、1人で行ける」
と断っちゃった。
だって
「電車三回乗り換え、そこから30分くらい山の中を歩きます。帰りはシャトルバスがあるけどターミナル駅まで渋滞で3時間くらいかかりました。正直、こりごりしました。」
とか言っちゃってるし、こりごりしたところに一緒に行きたくないわ〜。
ちなみに私は相模大野からシャトルバスに乗ってスタジアムへ行ったからまったくこりごりではなかった。
静岡県から行くのだって乗り換え1回で相模大野まで行けた。
どこから出発かによるのだろうけど、ジイサンはネットで情報収集ができないから選択肢が限られちゃうのだろうな。
相模大野に到着して、とりあえずシャトルバスが出ている中央公園方面へ歩きながら、公園のどこに乗り場があるんだろうと考えていた。公園だから広いだろう。周りにはまだそれっぽい人もいない。
スマホを出して調べようと思ったその時、
「堀江と同じ世代なんだけど…」
と話している声が背後から聞こえてきた。
ん?堀江ってラグビーの?ワイルドナイツの?
それとも全然違う堀江さんの話?
振り返るわけにもいかなかったのだけど、その人達が私を追い抜いて行ったのでチラッと見たら、リュックにラグビーボールのキーホルダーがついていた。
この人達についていけばシャトルバス乗り場に行けそうだ
尾行開始。
思った通りその人達はシャトルバス乗り場と思わしき場所へたどり着いた。私に尾行されていたとも知らずに。
シャトルバスがギオンスタジアムに到着し、バスを降りようとした時、通路を挟んで隣に座っていた人が私の後ろに座っていた人に気が付いて挨拶をしていた。
知り合いの人が乗っていたのかな、と思ったのだけど、スマホを取り出して一緒に写真を撮り始めたので、あれ?と思って振り返ったら藤島大さんだった!!
確かに、相模大野中央公園を出発する時、後から乗り込んで来て私の後ろの席に座った人がいて、視界の片隅に入った時に藤島大さんに似ているなと思った。しっかり見たわけじゃないけどなんとなく。
まさかご本人だったとは!普通にシャトルバスでご出勤なのね。
ダイナボアーズのバスかっこいい
ギオンスタジアムは、ジイサンが言うような山奥には全然感じなかった。エコパの方が山奥じゃない?都会の人には山奥に感じるのか?
ちょうどお昼時でおなかがペコペコだ。何か食べよう。キッチンカーがたくさん出ている。
麻婆やきそばと生ビール
生ビールがプラカップなのうれしい…って毎回言ってるけど、それくらいヤマハスタジアムとエコパの紙コップが嫌いなのよ。飲むけど。
いつもテレビで見ている方々だ
この女の子達、何て呼ぶのか忘れたけど、いつも試合の前とかハーフタイムの時に元気に踊っているのをテレビで観てる!
確か昨年まではなんかすごいズラ…じゃなくてウィッグをかぶってたけど、今年はやめたのかな。なんであのウィッグなんだろう?と気になりつつも目が離せなかったのに。面白さよりも可愛らしい元気を選んだのか?
ダイボ君とその他のキャラ達
他のスポーツのキャラ達も大集合していた。
私的にはダイボくんの、いい意味で普通の動きがジワジワとおもしろくてすっかりファンになってしまった。
ブルーレヴズのレヴズくんは、踊ったりクルクル回ったりポーズ決めたり、キャラとしての責務を全力で全うしようとするところが愛らしいのだけど、ダイボくんはイノシシなのに人間ぽくて、特別なことをするわけでもなく、無理してないけどちゃんとしているし愛されてる感じで、私のハートを撃ち抜いた
帰りのシャトルバスに並んでいる時には、わざわざダイボくんが列に並んでいる人一人一人に挨拶に来てくれた。しかもウッカリなのかいつものことなのかわからないけれど、喋っちゃったりして
ダイボくんの声が聞けるなんて!周りの人達も大笑いしていた。
ご挨拶に来てくれたダイボくん
ブルーレヴズとダイナボアーズの過去の対戦成績を見ると、勝ったり負けたり引き分けたり、互角の対戦成績のようだった。
今年のダイナボアーズは、強豪チームに負けてはいてもすごい接戦が多くて観ていておもしろい試合をしているように思う。昨年のレヴズみたい。しかもダイナボアーズのホストゲームで、めっちゃ気合が入っているしどうなるんだろう…とやや不安な気持ちを抱えつつ席についた。
緑のお姉さん方のチアリーディング
14:00キックオフ。
ギオンスタジアムは解説がアナウンスされてとてもわかりやすい。
本日のダイナボアーズの注目選手はジェームス・グレイソン選手。今季から入団したそうだ。
お父さんが元イングランド代表でワールドカップ 優勝経験もあるそうだ。
10番ということは、ブルーレヴズの家村選手と同じね。
先制トライはブルーレヴズ、岡崎航大選手!
いいね、いいね〜
コンバージョンキックも成功。今日はサム・グリーン選手がキックを蹴るみたい。
最近のレヴズの試合を観られてないから、なんだか新鮮。家村選手はテーピングぐるぐる巻いていたけれど脚の調子が悪いのかな。
幸先いいね〜と思ったのも束の間、すぐにトライを取り返されてしまった!
しかも注目選手のジェームス・グレイソン選手に!コンバージョンキックもグレイソン選手で見事に成功。
もらったパンフレットに「ラグビーDNAを待つ若き司令塔」と紹介されていたけれど、本当ね!
この最初のトライを見た時に、嫌な予感が脳裏をよぎった。
グレイソン選手があまりにも軽やかにタックルをはずしてトライをしたから。こんなに軽くタックルはずされちゃうもの?とにわかながらに思った。すごく足も速いし。
いやいや私の予感なんて当たるわけがないと、すぐに打ち消したのだけど。
その後、日野選手の2トライで、私の心配は気のせいかぁと思ったのに、また追いつかれた
それも、最初の時みたいにスルッと抜けられて。
カーティス・ロナ選手、さらに続けてジェームス・グレイソン選手のトライ。
この試合は、どちらのチームにも点がたくさん入る試合だった。
そのたびに私は一喜一憂。
あと、TMOが多かったように思う。
レフリーも判断つきかねる闘いぶりだったのだろうか。
マロ・ツイタマ選手がさらにトライを重ねて点差を広げたのだけど、前半が終了した時点では26対26で同点。
どうなるのかわからない闘いになっていた。
ギオンスタジアムの解説アナウンスは、とても感じ良くて、その選手がどんな選手かを説明してくれるので、知らなかったダイナボアーズの選手のこともよくわかった。さらに、ブルーレヴズの選手のことも丁寧に説明してくれていた。
ツイタマ選手がトライをした時には、
「今季日本代表合宿に初めて選ばれました」
ということまで言ってくれていたし、ブルーレヴズ側のいいプレイがあった時にはアナウンスでそれを讃えてくれていた。
ヤマハスタジアムで相手チームがトライをするとアナウンスのテンションがめっちゃ下がるのが声でわかるくらいで、それがまぁいつものことで笑えるんだけど、相手チームにしてみたらギオンスタジアムみたいなアナウンスのほうがいいよね。
そして後半。
なんだかあれよあれよという間に点差が開いて行った。
あの、サクッとディフェンスを超えて行くスピーディーなトライが何度かあった。真ん中辺にいる大きい人達がすごいスピード感な気がする。
私は戦術などまったくわからないので見たままの感想です。
最後の方はスクラムでも連続してペナルティを取られてしまっていた。
ブルーレヴズからスクラムでペナルティを取ったダイナボアーズの選手達の喜び様を見ると、レヴズのスクラムって相当強いんだろうなぁと思う。
残り1分を切って、53対38。
1トライ1ゴールでは追いつかない点差。
それでも、最後の最後にその1トライ1ゴールを決めて53対45まで迫ったのは素敵だった。
そうそう、そういう諦めないでプレイが見たい
終了間際のTMO
みんながモニターを見つめる中、ダイボくんが人間みたいに普通にモニターを見つめてた!
もうその姿が愛おしくて愛おしくて、すっかり心を鷲掴みにされてしまった。
プレイヤーオブザマッチは予想通りジェームス・グレイソン選手。
グレイソン選手のご両親もスタジアムに来ていたから、息子の勇姿が見られて嬉しかったことでしょう。
試合の途中で、グレイソン選手がキックを蹴るタイミングで、ご両親がモニターに映し出されて盛大な拍手を送られていた。一瞬王室の方?って思うくらい品格があったわ〜。
あげぱんを食べながら帰りのシャトルバスを待った
ふわふらサクサクで美味しかった!
小学生の頃の給食を思い出す。
新幹線の中で敗北の宴
籠清の黒胡椒チーズ揚げ、おつまみにピッタリだった。美味しかった!
来週はワイルドナイツ戦だ。
昨シーズンワイルドナイツに勝って大盛り上がりだったけれど、ワイルドナイツは簡単には勝たせてくれないだろう。
私はまた仕事で観られないので、応援はリカさんとフミさん&ヒロさんに託した。
私は異国の地で勝利を願うのだ。