朝起きたら筋肉痛で起き上がるのもつらかった。
筋肉痛になるようなことしたかな?なんだこれは??
記憶を辿っていくと…
思い当たるのは、2日ほど前に、ディズニーランドの駐車場を全速力で走ったことくらいだ。
ここ1〜2ヶ月の間は、毎週のように小学生の修学旅行に同行している。
ディズニーランドの駐車場にバスが到着して、セキュリティチェックの方へ誘導をしていた時に、先を歩いていたクラスの男の子が1人でバスへ戻ろうとしていた。
小学生6年生にもなると、私よりも背が高い子もたくさんいるけれど、とはいえまだまだ子供だ。立場上、子供の単独行動を見過ごすこともできない。私の隣を一緒に歩いていた先生は、自分のクラスの子を誘導しなくてはならない。
「先生、私が一緒に行ってきます」
と言って、その子を追いかけた。
追いかけたって追いつけるものではないが、バスに忘れ物を取りに行って戻ってくるところでつかまえた。
そこから再びセキュリティチェックのところまで戻る。
観光バス駐車場からセキュリティチェックのところまでは300メートルくらいは離れている。普段運動をしていない私には走り切るのはキツすぎる。しかも6年生男子の速さにはとてもついていけない
だけど、最近の子は本当に優しいなぁと思うのだけど、その子も私を置いて行ったらダメだと思ったみたいで私の速さで走ってくれた。もうどちらが付き添われているのかわからない
ちょっと一回立ち止まって休憩したい。だけどそんなこと言えない。私はまだやれるはずだ。
1点差で負けているラグビー試合の78分くらいの選手の気持ちになってみる。立ち止まるわけにはいかない。私の脳内アスリートの魂がゴールを目指す!
セキュリティチェックに並ぶ人混みが見えて来た。もうすぐだ!
セキュリティ行列…
もう心臓が痛いくらい私は頑張った。そしてついにゴールっ!!!他のみんなと合流した。
一緒に並走してくれた小学生男子は息ひとつ乱すことなくサラッとクラスの仲間のところに入っていった。
横で私は瀕死の状態だったけど
でも倒れるほどじゃないってことはまだ走れるってことかな。よく駅伝の選手がタスキを渡したあとに倒れ込んでるのを見るけど、あの選手達は今の私より苦しい状態まで頑張ってるんだろうか。私、すでにメッチャ苦しいんだけど。
ということが、そういえばあった。あれだけでこんなに筋肉痛になるのか…。1日ヨボヨボと過ごした。
そろそろ私の修学旅行シーズンが終わる。
小学6年生に癒される日々が終了。まったくかわいくない子もいるけれど、かわいい子のほうが多い。
昨今の教育のこととか、子供に対する接し方とか、私は専門でもないし親でもないので、何も意見することもないし、そっと見ているだけだ。
見ていて思うのは、自分が子供の頃よりも人に優しい子が多いなぁということ。
「思いやりの心」って昔から言われていることだけど、他人の心に優しい気配りができる子が多い気がする。
ディズニーの男子もそうだけど、走るの遅い大人なんか視界にも入らず先に行っちゃうだろうなと思ったら、文句も言わず一緒に行ってくれたり(もはや立場逆転してた)、また別の日にはこんなこともあった。
ホテルの朝食会場でのこと。
ビュッフェのごはんのところで手伝っていたら、お味噌汁をトレーの上でこぼしてしまった子がいた。
「大丈夫?熱くなかった?」
「大丈夫です」
火傷はしてないからホッとして、布巾を取りに行こうとしたら、後ろに並んでいたクラスメイトの子がサッと自分のハンカチを差し出した。何も言わずにサラッと。
王子に見えたよ!
私、同じことできるかなって考えたらちょっと自信ない。朝一番の真っさらなハンカチを味噌汁拭くために迷いなく差し出せるかな、って考えたらできる気がしなかった。
で、そんな子供達を見て考えた。
最近の子は、私が子供の頃と比べれば考えられないくらいに、優しく優しく育てられている。
理不尽に殴られるようなことは決してない。
優しくされたら優しい子になる。
全てがそうとは思わないし、今もいろんな問題があるのもわかる。昔が悪かったとも言い切れないけれど、他人を尊重する心が育ちやすい環境に今はなっているのかなぁと思う。
私が子供の頃なんて、大人は気遣ってあげる対象と思ってなかった気がする。(あくまでもひねくれ者の私個人の子供時代は、です。優しい子もいたはず)
私も、何かあった時に迷いなくハンカチを差し出せる人になりたいなぁと思った。
小学生に教えられた気がした。
そして、親族一の愛すべきおバカボーイ、我が甥っ子にも先日ハッとさせられた。
ペットボトルを投げて直立させるという単純な遊びをしていた時、なかなかうまくいかない。
「ねぇ、これってコツはあるの?」
と聞いてみた。
「コツはねぇ、あきらめないこと」
ハッとしたよ。なんだ、その真理をつくような発言は!
小学生3年生のちびっ子なのに。
「英語でハナクソって何て言うのー?」
「英語でウンコって何て言うのー?」
というレベルの質問しか普段はしてこないのに!
諦めずに何度も何度もペットボトルを投げ続けて直立させるのに成功させた時には、少しだけ残っていたお茶がかなーり泡立ってた。
「オシッコできたー」
相変わらずのおバカ発言してゲラゲラ笑ってたけど、諦めなかったのはエライ!
「諦めないこと」って生きてく上ですごく大事なことを甥から改めて教えられたわぁ〜。
人の親となった人は日々こういう小さな発見みたいのがあるんだろうなぁ。もしかしたら、発見できないほどに忙しくしている子育て中の親も多いのかもしれない。でも親となった人は本当に尊敬するわ〜。
私は時々子供と接するだけだからいいとこ取りみたいなものだ。この2ヶ月ほどで子供パワーも存分に吸い込んだので、年末に向けての仕事も地道にがんばろう
修学旅行で見た朝焼けのスカイツリー