お仕事フランスの最終日、ついにフリータイムがやってきた!
お客様をパリの街中へ解き放ち、私は1人でオフィシャルショップへ行ってみるつもり。
この日の為に、比較的治安の良い南フランスにいる時から「スリに気をつけること」を毎日毎日教育してきた。
私のスマホには「スリコレ」というファイルがある。世界各地で見かけたスリを激写し、コレクションしてある。それをお客様に見ていただき、どのような風貌か把握してもらう。
毎日スリの手口を一つずつお話しして、学んでもらった。
その際、あまり怖い話はしないように気をつける。実際にあった例をあげるにしても言えない話がいくつかある
こうして日々コツコツとお客様を教育し、できる限り盗難被害に遭わないように予防線を張って、パリフリータイムを迎えた。
まずはオペラ座方面へ行ってみる。
オペラ座絶賛修復中
オペラ座は修復中だけど内部見学は可能。ホールの天井にはシャガールの絵が描かれていて大変素晴らしいのでおすすめスポットだ。
正面にラグビー選手の写真がデカデカと張ってあった。
ショーウィンドウにアーロンスミス選手発見!
外から覗いただけだけど、オールブラックスグッズがいろいろ売られていた。トゥールーズで、オールブラックスの試合も見る予定だから楽しみだ
アーロンスミス選手はトヨタヴェルブリッツに来るそうだし、それも楽しみ。
オペラ座付近を後にして、オペラ通り→ヴァンドーム広場→コンコルド広場へと歩く。
何気ない通路も美しい
あちこち落書きだらけのパリだから、派手に落書きされちゃってるね〜と思ってよく見たらGUCCIの宣伝だった。
落書きのようなGUCCI
そしてコンコルド広場に到着。
コンコルド広場に立つオベリスクと、遠くにエッフェル塔。そしてラグビーワールドカップ のオフィシャルショップ
さっそく中に入ってみる。午前中だったからお客さんは少なくて、スタッフがたくさん。
みんな何かを話しかけてくる。
フランス語がわからなくて英語で聞き返したら
「何かお探しですか?」
と聞いてた。
そのフランス語はまだ習ってない。
「見てるだけです」
というフランス語も分からないので英語で返答。一通りのスタッフと同じやりとりをしたらようやく声をかけられなくなった。
この前ホテル近くのモノプリで発見したムキムキマッチョなクマさんが、オフィシャルショップに山のように売られていた。
あなたオフィシャルマスコットだったのね!
一通りのショップの中を見て回って、Tシャツを買おうと手に持って店内を歩いていたら、店員さんに再び声をかけられた。
「試着してみますか?」
試着室あるんだ。それなら1回着てみよう。
店員さんは私を片隅へ連れて行った。試着室があるように見えないなぁと思っていたら、
「はい。ここでどうぞ」
えっ、ただのお店の端っこじゃん!?
「ここで?」
「大丈夫。下に何か着てればOK。脱いでいいよ」
今まで、試着室が大部屋みたいなところで、いろんな人が脱いだり着たりしている空間に放り込まれたことはあるけれど、これは初めてのパターンだ。
さすがにヤマトナデシコはこんなところで脱げません
で、服の上から試着して、パッツンパッツンな感じになって、なんかよくわからないねと言ったら、
「そう?私はちょうどよく見えますよ」
と彼女は言う。
いや、分からんでしょう!
さすがパリ!さすがフランス!
この適当さが私には心地いいけどさ。試着する意味あったのか?
さらに試着したTシャツを脱ぐ時に、首周りのところに軽くファンデーションがついてしまった。気を付けていたけど、なにしろパッツンパッツンで脱ぎにくくて。買うって決めてたからいいんだけど、お金を払う前の商品を汚してしまった。
「あ、ごめんなさい」
「ノープロブレム!で、どうする?これにする?」
「か、買います。これにします」
もしかして、やっぱりやめますって言ったらOK〜とか言って普通に取り下げたのかな。そしてそのまま私が試着したTシャツは売り場に並んで他の誰かが買うことになったのかな。だからこちらで買い物する時すでに汚れている商品があったりするのか。
とにかく無事にお買い物終了。
店内の壁には前回大会の名場面が!
この壁の前が私の試着空間だった。
オフィシャルショップの出口から外に出ると、まだまだ工事中のパブリックビューイングゾーンが見えた。
アサヒビールコーナー発見
周りはこんな壁に囲まれている
コンコルド広場の噴水のところにはスリがいることが多かったけれど、壁に囲まれてしまっていたから、今は違う場所で「仕事」をしているのだろう。
オフィシャルショップで無事買い物もできて、もうホテルへ戻ろう。
コンコルドから地下鉄に乗る。
階段を下ったらVillage Rugbyの表示発見。
コンコルド駅のRue de Rivoli(リボリ通り)の2番出口から出たらいいわけね。
地下鉄でホテル近くまで戻り、お昼だったのでショッピングセンターのクレープ屋さんでランチ。
地元のビジネスマン達に囲まれて私が食べたのはガレット。
ブルターニュ名物蕎麦粉のガレットとシードル
ハム、チーズ、卵、マッシュルームのガレット。
外がパリパリ(パリだけに…)中がモチッとした蕎麦粉の生地とたっぷりのチーズがおいしい。
お隣の席のビジネスマン3人組は、このガレットの後に甘〜いクレープをデザートに頼んでいた。
私はデザートは断ったけど、フランスでは絶対デザートは?って聞かれる。
スイーツ好きな人にはパラダイスかも。
例えばこんなスイーツのカフェもある
自分のペースでパリを歩くとやっぱり楽しい。
お客様もスリ被害に遭うこともなくパリ時間を楽しまれたみたい。
もうすぐワールドカップ 開幕。たくさんの人がパリにやって来るんだろうな。楽しみだぁ