「行きたいところあったらチェックしといてね」

と、旅行が決まった時にユリちゃんに言われていた。

お互いにいくつか候補を挙げて、意見が合ったところをピックアップ。

「ま、あとは流動的に」

そう、私達は計画性がない。


そんな無計画な私達が行った場所は…。


建仁寺


ユリちゃんは行ったことがあるそうだ。だけど、私が見たいと言った襖絵は見た記憶がないらしい。


まずは有名な俵屋宗達の風神雷神屏風図。



以前に美術展か何かで見た記憶はある。

正直なところ、私はこの絵のすごさを今ひとつわかってないのだけど、躍動感はあると思うニヤニヤ


風神雷神図屏風の隣には迫力ある書が展示されていた。

どちらかというと、こっちの書の方に目が釘付けになった。



文字で風神雷神が表現されている!


これを書いたのは、金澤翔子さんという書道家の方で、ダウン症の書道家としても有名なんだそうだ。

私は知らなかったけれどユリちゃんは知っていた。私も今後注目しておきたい。金澤さんは私より若いし、これからも活躍してくれるんだろうなぁ。


法堂の双龍の天井画は創建800年記念の作品。2000年から2年かけて完成したものだそうだ。

動画で撮ってみた。




続いて一番見たかったふすま絵。

タイトルは舟出。



青、蒼、碧、藍…「あお」を表現する漢字はたくさんあるけれど、たくさんの「あお」の組み合わせでこんなに素敵な絵になるなんてすごすぎるニヤニヤ

このふすま絵は現代アートで、2014年くらい(ちょっとうろ覚え)の作品だった。


床の間にあった掛軸も美しい。



「伝説の湖」みたいなタイトルだった気がする。ちゃんと覚えてないけど滝汗


そして青いふすま絵の裏側はこちら。



静かで美しい。

これも好きだなぁ、と思ってタイトルを見たら

「凪」


おおっ!!凪と言えば冨岡義勇さん!


冨岡義勇さんは鬼滅の刃の登場人物。凪は義勇さんの技の名前。


残念ながら私の周りには鬼滅の刃を好きな人が1人しかいない。その1人は小学1年生の甥っ子なんだけど。

だから、私はひとりでこの絵の静けさを噛みしめた。

私がどのくらい鬼滅好きかというと、劇場版は3回映画館へ行って見たし、原作と外伝は2回読んだ。先月フジテレビでやっていたアニメも全部見た。

鬼滅について語り合える相手がいないのは残念だけど、こんなところで義勇さんを彷彿とさせるふすま絵に出会えたのはうれしいデレデレ


ちなみに好きすぎて、この京都旅行のお土産にこれ買っちゃった。



中身は神戸風月堂のゴーフル。1個くらい甥っ子にあげようかな。


建仁寺は見どころ満載で、行ったことない人には是非オススメしたいところだ。

私みたいにお寺や歴史に興味がなくても楽しめると思う。


お庭もキレイ。

紅葉の季節はすごそうだ。




もう一箇所、私が行きたかったお寺は

青蓮院

ここのふすま絵はハスの花。


まるで北欧デザインのような色使い。


淡い色から奥の濃い色の絵のグラデーションもキレイ。


絵を細かくよく見ると、蛙とか亀とかトンボが描かれている。


さりげなく、すごく緻密な絵に感動。



動画も撮ってみた。



お寺も古いものばかりではなく、こうして新しいアートも見せてくれるのはとてもうれしい。

つづく


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