8月11日(日)はイベントの為、お休みさせていただきます。
お盆期間は通常通りの月・火曜日が定休日です。
どうぞ宜しくお願い致します。
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こんにちは、喫茶スロースです。
8月のスロース読者会・課題図書は
「地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書) [新書]」阿部 真大(著)です。
内容（「BOOK」データベースより）
都会と田舎の間に出現した、魅力的な地方都市。若者が地方での生活に感じる幸せと不安とは―?
気鋭の社会学者が岡山での社会調査を元に描き出す、リアルな地方社会の現実と新しい日本の姿。
この本は[現在篇]、[過去篇]、[未来篇]の3部構成でまとめられています。
[現在篇]...岡山県近郊でのフィールドワークをもとに、地方に生きる若者たちの実態を余暇、人間関係、雇用の面から若者像の核心に迫る。
[過去篇]...1980年代、90年代、2000年代それぞれのJ-POPの歌詞から若者の「自分らしさ」の変容を追う。
[未来篇]...新しいJ-POPや若者の姿から新しい「公共性」を探る。
同じ地方に住んでいる者として、なるほど！と何度も頷く部分があった一冊でした。
[現在篇]も大変勉強になりましたが、特に興味深かったのが[過去篇]です。
書評ではいまひとつの評価が多かったですが、私は面白いと思いました。
◆ 時代を代表するJ-POPアーティスト
80年代 - BOØWY「反発の時代」
90年代 - B'z 、Mr.Children 「努力・関係性の時代」
2000年代 -KICK THE CAN CREW 「地元の時代」
2010年代 - ONE OK ROCK 、RADWIMPS「ポスト地元の時代・新しい公共」
全ての若者がJ-POPを聴いて共感しているとは思いませんが、その時代で圧倒的な人気を誇ったミュージシャンの世界観は若者の意識に何らかの影響を与えていると思います。
私が20代前半の頃だと、世間ではB'z、Mr.Children が流行っていました。
歌詞を読んでみると、夢を叶える為に努力を惜しまないB'zのギラギラしたところ、
特にB'zのファンではありませんが、熱くていいじゃないか...！と思います。
今の若者はどう感じるのか興味津々ですが...( ´艸｀)
振り返ってみると、その時代に合った世界観を作っていたのだと思います。
歴代のJ-POPから若者のアイデンティティーを探り、その背景を分析する。
なかなか奥深いと思いました。
(本文より)
夢は地元を出てひとりで叶えるもの(だからモラトリアムは辛い)から、地元に残り続けて仲間たちと叶えるもの(だからモラトリアムは楽しい)へと変化した。それがB'zとキックの世界観の決定的な違いである。
地元は「大人の世界」から「若者の世界」へと変貌した。それにより、ミスチルによって発見された「不安定な世界を生き抜く為の人間関係」が二者関係から地元仲間にまで拡張されたのである。
2000年代のKICK THE CAN CREW「地元の時代」のところは、自分の中で以前から疑問に思っていた部分が腑に落ちて、すごくスッキリしました。
すみません...うまく説明出来ませんので気になる方はスロースで聞いてください(＞_＜)
今回は「地方都市」ということで、自分が暮らしている状況とシンクロする事が多く、楽しみながら読めました。
スロースでも20代前半のお客樣方とこの本を通してお互いに意見交換ができて嬉しかったです。
今度の読書会もすごく楽しみですが、若い世代の方にもぜひ参加していただきたいです！
観覧だけでもOKですのでお気軽にお問い合わせ下さい♪
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