バガボンド(36) (モーニングKC)/講談社

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ついに井上雄彦さんの「バガボンド」も36巻までになりました。
まさしく武蔵の生き様を描いているこのマンガですが、やはりここに来て多くの読者は少々長引かせすぎという感想を持つのではないでしょうか。
若き武蔵の「剣で誰よりも強くなる」という想いから、既に作品は「剣とは、生命とは、生きるということは」といった哲学的な境地に達してしまっている感でいっぱいです。

この最新巻の36巻で言えば、ほとんど武蔵が畑を開墾する話でほぼ一冊を費やしてしまい、なかなか話が先に進んでいきません。
ここに来て既に剣豪のマンガとは言えないような状況かと。。。(^^;

もちろん改めて読み返せば武蔵の生き様の中の、ほんとうに大切な心の成長を描く場面なのかも知れませんが、最新巻の発売を楽しみ待っていた人がこの開墾だけを繰り返すこの1冊には少々うんざりしてしまうかも知れません。

早く物語を完結させてもらって、もう一度1巻から一気に読んだ方が、この「バガボンド」の良さが分かる時なのかもしれませんね。