青い鱗と砂の街 1 (マーガレットコミックス)/集英社

¥440
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小学6年生の時子は父とともに母の故郷である海辺の街に引っ越してきた。
時子の記憶にあるこの街のことといえば、母と幼い頃に訪れた時に、波にさらわれ溺れかけた時に誰かの手によって助けられたこと。
それは自分に向けられて伸ばされた手と、栗色の髪、青みがかった鈍い銀色の鱗。。。
そう、それは人魚ではなかったのか。。。

母を喪失した少女と、狭い海辺の街での新しい友人たちとの触れ合いや軋轢、街に残る人魚の言い伝えなど不思議な雰囲気をまとった一人の少女の成長を描いたマンガだと思います^^
作者は小森羊仔さん。
前作「シリウスと繭」はガラス細工のような青春の恋物語と星の寓話を織り交ぜたほんのりと暖かい作品でしたが、この作品の底辺にも暖かい潮流のようなものが流れているような気がします^^
胸の痛くなるような作品は苦手なのですが、どこか救いのある視点をもったマンガは思わず次が楽しみになってしまいますね^^