今日は近くの河川敷で花火大会があります。
おそらくものすごい人出になるので、見に行こうという気も今は起きませんが、若い頃には結構見に行ったものです。

それはちょうど高校三年の夏のこと。
私と彼女と私の友人とその彼女の4人で、やはり花火大会に出向きました。
でも流石に途中で人の多さにうんざり。
そこでふと思いついたのが私たちの通っていた高校のことです。
私の通っていた高校はその花火大会が開催される河川敷のそばにあり、ちょうど屋上にプールがあり、当時は外階段で校舎内を通らなくてもその屋上に出ることができたのです。

さすがに夏休みかつ、花火大会で人がわんさかいるので校門は締め切ってあります。
しかし予てから抜け出し用に知っていた、校舎の裏にある金網のフェンスの壊れている場所から中に忍び込み、外階段を回り込んで屋上に無事に到着できたのです。

屋上のプールサイドに4人。
まさに貸切状態の特等席で打ち上がる花火を満喫しました。
屋上の高さから見ているので、打ち上がった花火がちょうど目の高さほどで花を咲かせます^^
破裂音による空気の震動までがもろに伝わってくるような、素晴らしい体験でした^^

時は流れあの時の4人も別々の人生を歩み、もう二度とあの屋上のプールサイドで今も変わらぬ花火大会を見ることはないでしょう。
きっと今夜もうちまで響いてくるその花火の破裂音は、ちょうどあの日の思い出が遠ざかっていくように、今日はとても遠くに感じてしまうことでしょう。。。


「花火の夜」 槇原敬之