あやしや 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)/小学館

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鬼と人とが存在する時代、「顔のない鬼」によって家族全員が殺害された呉服屋の若旦那と鬼でありながら鬼を喰らう謎めいた鬼がその敵を討つべく夜の町を走る!
そんなおどろどろろしくも少々時代めいた雰囲気の作品が坂ノ睦さんの「あやしや」です^^
そんな時代ゆえに味方が味方なのか、敵が敵なのかさえもはっきりとせず、それでも少しずつ集まっていく仲間とともに謎を解明していく王道ストーリーと言えば王道ストーリーでしょうか(^^;

ある意味少年マンガらしいとは思うのですが、絵の雰囲気などは独特なものを思わせ、読み手を選ぶ作品かも知れません。

こういったある種の「力」を使用するバトルもの的なマンガは、その「力」の設定の明確さによって、そのマンガそのもののおもしろさも際立ってくるものだと思います。
その点、この作品ではまだ謎の部分が謎のままとして残ってしまっているために、ある種のカタルシスを不足させているかも。。。

個人的には「鋼の錬金術師」の錬金術のような、「結界師」の結界のように、ある程度の制限を持たせて定義してしまった世界の中で、如何に敵に立ち向かっていけるかを描いた方が、もっとマンガそのものは楽しめそうだと思います(^^;