完全版 花子と寓話のテラー (1) (角川コミックス・エース 129-20)/角川書店(角川グループパブリッシング)
¥798
Amazon.co.jp

現代社会において語り継がれている「都市伝説」。
それらは決してただの作り話ではないかもしれない。
語り継がれることにより、現実味を帯び、人々の恐怖と関心をまとい、それは現実化するのかもしれない。
そんな寓話に取り付かれた人々の事件を解決する、それが寓話探偵。

そんな風に始まるのがえすのサカエさんの「花子と寓話のテラー」です^^

いや、なんとも面白いというかなんというか。。。
「都市伝説」を扱うというのは面白いと思ったのですが、少々空想話的になりすぎている点があって、ホラーもののような怖さはそれほどでもありません。

ただ、探偵ものによくある軽妙さ、コメディテイスト、ホラーっぽい味付け、そのへんが上手にバランスの取れている作品だと思いました^^
それぞれの「都市伝説」にまつわる事件をひとつのエピソードとして描いているのですが、大きく全体を通じたバックボーンが横たわっています。
最後の最後にそれが決着することで完結をみるのですが、個人的には好きな作品の終わり方でした^^

こまかい突っ込みどころはたくさんありますが、娯楽作品としては良い出来だと思います^^