ちろり 1 (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)/小山 愛子
¥840
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一枚のイラストのような表紙に魅かれて思わず購入。
手にしてみてタイトルのところに小さなサブタイトルに気づきました。
「横濱海岸通り21番地-B 海の聴こえる喫茶店にて」
んー、いいですね^^
それが小山愛子先生の「ちろり」です。

時は大開港時代、文明開化に沸く横濱。
海岸通りのはずれにある小さな喫茶店「カモメ亭」の物語。
そこで働く13歳の少女、ちろりのお話です^^

今のところ雰囲気を楽しむマンガといった感じでしょうか。
珈琲に例えれば、まだ苦いとか渋いとか口当たりがいいとか言う前の段階。
香りやカップや立ち上るゆらゆらとした湯気を楽しむマンガといった感じ。

私の読んだことのあるマンガの中で言うと、「ヨコハマ買い出し紀行」と「シャーリー」を足して二で割ったような感じでしょうか。
ただここでちょっと残念なのが雰囲気の漂い方は「ヨコハマ買い出し紀行」に、主人公の少女らしいあどけなさは「シャーリー」の方が一歩上かなぁと。。。
もちろんまだ1巻ということもあり、これからどう「ちろり」らしさの世界観を描いていくのかが楽しみではあります^^

まだまだ「ちろり」の素性や、カモメ亭のマダムの素性などは明らかにされていず、そういったものが描かれていくのか、それともあくまでもカモメ亭の日常を描いていくのか、そのあたりも気になるところです。
でも時代設定はいいですね~。
個人的に好きな明治、大正の雰囲気。
まだまだどんな方向にも可能性をもったマンガ、続きを楽しみにしたいと思います^^