A SCENE (武富智短編集) (ヤングジャンプコミックス愛蔵版)/武富 智
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昨日の「C SCENE」に引き続き、今日は武富智先生の「A SCENE」を読んでみました^^
これもまたかなりストーリーの練られた短編集になっていると思います!

えー、正直な感想で言えば、「C SCENE」よりもこちらの方が私の好みです^^
確かに「ライト」な作品が多いのですが、それは物語が「ライト」なわけではなく、物語はしっかりと人の気持ちの揺れや影の部分などを描いていて、何故ライトに感じるかといえば、そこには「若さ」が同時に描かれているためではないだろうかと思います。

恋。。。という言葉だけで表そうとすると少々陳腐になりがちですが、人を想う心、人に憧れる心、人に魅かれる心、そんなまだまだ若さの未完成な心の入れ物の中で揺れ動く気持ちを、繊細に、そして少し眩しく、切ないストーリーとして描かれていると思います!
しかもそこに若さ特有の明るさを散りばめることで、すごく読んでいて心地の良い気持ちにさせてくれる作品になっていると思います^^

そして、どの話も(約1本例外っぽいものもありますが)未来に向けて明るい気持ちになれるエンディングといい、読後感がとてもいい作品集になっていると思います^^

「C SCENE」ではちょっとストーリーと絵柄のギャップを感じていたのですが、私が慣れたのか、この時の絵柄が丁度マッチしたのか、この作品集ではすごく良いバランスになっていると感じました^^

「B SCENE」はシリアスっていうことだけど、正直この「A SCENE」の路線の短編集を、もう少し読みたかった気がします!