あかつきの教室 1 (芳文社コミックス)/板倉 梓
¥620
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日本海に面した小さな町の中学校に赴任してきた美人で物腰のやわらかな女の先生。
きれいなその先生は少し不思議な雰囲気を持っていた。
理科の先生であるのだが、生物の死体を集めていたりする。
彼女は何故この町に来て、何故死体を集めているのか。。。

そんなミステリアスな物語を描いているのが板倉梓先生の「あかつきの教室」です。

かわいらしい絵柄からはちょっと想像のつかないような内容のような気がするのですが、ミステリアスっていうほどの緊迫感があるわけではありません。
ちょっとした謎のある先生といった感じでしょうか。
ただ、物語自体は彼女の話が中心というわけではなく、彼女をとりまく環境だったり、先生だったり、町の人だったりしています。
それぞれがそれぞれの小さな物語を生きていて、地味ながらも丁寧にその心の機微を描かれていると思います。

それが恋という形だったり、進学という形だったり、人生の生き方という形だったりをとても自然な物語として描かれているのが好感が持てます^^
決してドラマチックとは言えない話ですが、心にじわーっと染みて来る感じのマンガだと思います。

ただ、先生の謎ということに関して言えば正直性急な展開があったりもして面食らった気もします(^^;
でも、全体を通してそれぞれの登場人物に対しての作者さんの優しい視線が心地良い作品になっていると思います^^