日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)/山岸 凉子
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もうマンガ好きなら知らない人はいないのではないかと思われる名作、山岸涼子先生の「日出処の天子」です。
内容もご存知の方も多いかと思いますが、簡単に。。。

時は飛鳥時代。
日本の政は天皇を中心とする豪族の支配によって成り立っていた。
その豪族の中でも一番の勢力を誇る蘇我氏の長子・毛人(えみし)はある日偶然に見かけた女子にほのかな恋慕の情を抱く。
しかしその女子と思った人こそ、後の聖徳太子・厩戸皇子だった。
厩戸皇子はずば抜けた知識と才能、不思議な力を駆使して、徐々に朝廷の中での存在を高めていく。
周囲の人間を巻き込みながら、政治的陰謀、策略などを巡らして、皇子はその影響力を強めていく。
毛人は皇子に恋慕の情を持ちならが、その徐々に翻弄されていく。

このような内容です。

まずは今まで教科書などで習っていたスーパーマン的な存在聖徳太子をここまである意味人間的に描いていることに衝撃を受けました(フィクションも含めて)。
そして描かれている超人的な太子の力も読んでいるうちに当然のように思えてきてしまうほど、ストーリーに魅せられて行きました。
話の中心が厩戸皇子と蘇我毛人になるので、今で言うBL色が濃い作品ではありますが、皇子が中性的に描かれているせいか個人的にはあまり拒否反応は起こしませんでした。

とにかくいろいろな意味で面白いこの作品。
やはり一度は読んでおきたいマンガのひとつだと思います^^