百鬼夜行抄 17 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)/今 市子
¥798
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今市子先生のホラーマンガ。

とはいいながら要するに「怖さ」を前面に出したものではなく、人間関係や魑魅魍魎などとの交流など、切なさ、背景、不思議といった様々な要素が含まれている作品です。


飯嶋律は祖父である飯嶋蝸牛の血を色濃く継ぎ、幼少のころから強い霊感を持つ。

父の死後、父の身体には妖魔青嵐が宿り、父の姿を借りて生活を始める。

また庭の桜の木に住む使い魔尾黒、尾白とともに日々の生活を送っている。

そんな不思議な生活の中、様々な妖怪、妖魔とのかかわりに巻き込まれていく。。。


全体的な雰囲気はメジャー作品である「夏目友人帳」に似ているでしょうか。

ただ「夏目友人帳」に比べると、もう少しホラー的な要素が強いかな。

ミステリー的な話の展開が多く見られ、自然とその世界に引込まれていきます。


また「夏目友人帳」に比べれば描かれている世界観がもう少し広く、また多岐にわたる登場人物に話が展開されていきます。

律が主人公なのか同かもあやしい気もしてきます(^^;


ただかなり幻想的な描かれ方をしていますので、絵的な怖さと言ったものは感じられず、先にも書きましたが、切なさとか不思議さのようなものが後に残るといった感じでしょうか。


このマンガが連載されている雑誌が「ネムキ」というマンガ雑誌。

「眠れぬ夜の奇妙な話」の略ですが、まさにこの作品の紹介にはうってつけかと思います^^