引き続き藤子・F・不二雄先生の短編作です。
浦島太吉は終戦後30年をジャングルで生き抜き、日本に戻ってきた。
懐かしいふるさとの村はダムの中に沈み、出征前にあわただしく婚礼をあげた妻・里子も既に亡くなっていた。
太吉はなつかしのふるさとの近くを散策し、思い出に浸る。
その時不意に予感がした。
その道を行けば、そこに。。。きっとそこにあのふるさとがある!
このような感じではじまる物語。
戦争によって人生を狂わされた一人の男の人生の再生、郷愁、夢現を見事に描いている作品だと思います。
科学的な論拠などはとりあえず関係なし。
不思議ではあるけれど、どこか嬉しい、そして切ない物語が綴られています。
最後のページは涙なしには見られませんでした。。。
この作品も映像化してほしい気がするのですが、うーん。。。このマンガ以上の表現ができるだろうか。
それほど完成度の高い作品だと思っています。
是非一度読んでいただきたい作品のひとつです。