少女マンガでありながら、少女マンガとは思えないハードな世界を描く作品、それが「BANANA FISH」です。

作者は以前にもとりあげた「海街diary」を描かれている吉田秋生先生。

吉田先生、たくさんの作品を描かれていますが、まあよくこれだけの幅のジャンルの作品が描けるものだと感心します。


主人公はアッシュ・リンクス。

ニューヨークのストリートギャングのボスである少年です。

この少年、容姿端麗、頭脳明晰。

まるでギャングのボスには見えないのですが人望も厚く、カリスマ性をもつ少年です。

このアッシュと日本から来た少年奥村英二が出会うことから物語りは大きく動き出します。


根底には「BANANA FISH」と呼ばれる謎の言葉を巡って展開されていくのですが、英二との出会いがアッシュを少しずつ変えて行きます。

しかし、彼を取り巻く環境がそれを許してくれません。


ギャングの上に立つ黒幕、別のストリートギャングを巻き込んで、いろいろな事件に巻き込まれていくアッシュと英二。

その行き着く先には何が待っているのか?!


と。。。そんな感じのストーリー。

絵柄もシンプルでとても読みやすく、本当に少女マンガというくくりではくくりきれない名作だと思います。

もちろんかなり完結してから時間の経つこの作品ですが、今読んでも古さを微塵も感じさせません。


女性はもとより男性にも一度は読んでもらいたい作品のひとつです!