第16回モンド杯 ♯7

｢麻雀プロリーグ｣とは1年にわたり繰り広げられるプロ雀士によるＴＶ対局最高峰のリーグ戦。

｢女流モンド杯｣(女流雀士限定)、｢モンド杯｣(５０歳未満男性)、｢名人戦｣(５０歳以上男性)の３タイトル戦を開催し、各シリーズ優勝者と前年度のグランドチャンピオン（｢モンド王座決定戦｣優勝者）の４名により、最終決戦対局｢モンド王座決定戦｣にて本年度のグランドチャンピオンを決する。

MONDO麻雀プロリーグ 15/16 season

http://tb-mah-jong.mondotv.jp/

第１６回モンド杯　予選第７戦

対局者：

東家：佐々木寿人

南家：山井弘

西家：水巻渉

北家：村上淳

実況： 土屋和彦

解説： 梶本琢程

プレイヤーズ解説： 瀬戸熊直樹

協賛：株式会社サイバーエージェント

2016版日本プロ麻雀連盟卓上カレンダー/コナミデジタルエンタテインメント: Amazon.co.jp

東１局　ドラ⑧ｐ

６巡目、山井が切った東を副露率１０％男・村上淳がポン。

一三四五六九白發發中　東ﾎﾟﾝ

河が⑥ｐ⑥ｐ５ｓ７ｓ２ｓ２ｓとなって、露骨にホンイツアピール。

誰もテンパらないまま３段目。

１６巡目、山井。

八九①②③⑦⑧⑧１１７８９　ﾂﾓ發

純チャン三色ドラ１の鳴いても満貫テンパイとなるイーシャンテンだが、この巡目で村上の仕掛けに対してイーシャンテンで切る牌ではないと判断し、長考の末、８ｓを抜いてオリ。ただのノーブレーキおじさんじゃねぇぞってなもんですよね。

そして村上の手が、

一二三四五六九白發發

もう１枚の發も水巻に抑えられ、こうなるとテンパイも苦しいか。

結果、全員ノーテンで流局。重い打ち手の村上による軽い仕掛けによって、重い幕開けとなった。

東２局１本場　ドラ三ｍ

４巡目、水巻が先制リーチ。リーチのみの亜リャンメン２５ｓ待ち。

７巡目、オヤの山井がリーチドラ１、高め中のシャンポン待ちで追いかけリーチ。シャンポンといっても９ｓは２枚切れなんで、２枚使いの中待ちで追いかけリーチと。オヤ番で７７００以上の打点が確定しているんで、待ちの悪さは打点力でカバーの捲り合い勝負ということだ。

ド終盤、零牌の中を山井がツモりあげ、４０００は４１００オール。これをアガりきれたのは相当デカい。これで山井はノーブレーキモードへ突入か。

東２局２本場　ドラ四ｍ

ドラをもう１枚ひいた時用に三三四五と三ｍを引っ張っていた山井であったが、そろそろ抱えるのがキツくなったので危険牌先処理と１２巡目に打三ｍ。すると次巡ツモ四ｍ。てんこしゃんこモードに突入していたが、チーチー仕掛けて動き、ドラを使いきってのテンパイ取りに成功。

村上と２人テンパイで流局。連ﾁｬﾝに成功。

東２局３本場　ドラ５ｓ

１巡目に山井から切られた東を水巻がポン。

七２３３５５７東東北發發中　　ﾎﾟﾝ東　打七

そしてあっさり一段目でアガリまでものにする。

３３３５５５７８發發　ﾎﾟﾝ東　　ﾂﾓ９ｓ

あっという間のハネマンＧＥＴで、水巻が２着目へ浮上。トップ目山井との点差は２２００天まで詰め寄った！

東３局　ドラ②ｐ

５巡目、山井が切った六ｍを村上がポン。

一四四六六七八八九４６南北　ﾎﾟﾝ六　打４ｓ

手牌にマンズ９枚からチンイツドンジャラ開始、これは完全に副露率１割の人間の仕掛けではないだけに、意識的にフーロを取り入れようとしている節が見受けられますね～。

しかし、遠い仕掛けは時に他家のメンゼン進行を加速させる！⑥ｐ五ｍとひいて、自然なタンピン以降によるメンタンピン高めドラの３メンチャンテンパイが山井に入る！

三四③④⑤⑥⑦２３４５５東　ﾂﾓ五　打東ﾘｰﾁ

中盤、オヤの水巻にも平和ドラ１の２５ｓ待ちテンパイが入り、追いかけリーチ。

六七八①②③④⑦３４６７８　ﾂﾓ①ｐ　打⑦ｐﾘｰﾁ

が、次巡山井のロン牌⑤ｐを掴み、裏も１枚乗っての満貫放銃。やはり水巻はシリーズ状態的に、今期はキツイかな～。

一方、ハネマン親っかぶりによるオヤ落ちをした山井だったが、すぐさまリカバーきいて２着を再び引き離す！

東４局　ドラ③ｐ

１２巡目、山井がドラ３の５８ｓ待ち高め一盃口形でリーチ。

結果、一人テンパイで流局。

東場を終えての点棒状況は、

佐々木15,1　　山井44,5　　水巻21,3　　村上18,1

南１局流れ１本場　供託１　ドラ①ｐ

７巡目、やはり最初にテンパイ入れたのは山井。シリーズ状態格差ぱねぇという、満貫テンパイ。

一二三五五七七七八九中中中

こんな気持ち悪いシャンポンペンチャン形なのに、待ちはなんと山に３枚とも生きているという・・・ｗｗｗ

トップ目だけど、既に満貫テンパイ中だけど、形的には待ち悪いけど、９巡目に持ってきた４枚の中で暗カン！・・・え？(-_＼)(/_-)三( ﾟДﾟ)

これはもう“状態”というものを信じてないとなかなか出来ないカンですよねｗ

そして次巡、三六ｍ待ちへ変化。リャンメン変化したけど、高め六ｍは既に山になく、待ちは１枚減って山２へｗ　なんじゃそりゃｗ

２段目の終わりで水巻。

２３４４５６南南①①六六八　ﾂﾓ九ｍ

中カンとかハッキリ目立ってきた山井が手出し五ｍ。暗カン自体がイーシャンテンでされることが多い上に、トップがとなるとイーシャンテン以上濃厚。そこから手出し五ｍとしてきたと。もはやまだ張って無いかもとかいう甘えた一打は許されず、ドラの①ｐトイツ落としに入る水巻。カンドラも載ってドラ３のイーシャンテンだけど、この辺の自制心はさすが一流のプロ雀士ですね。

三段目、⑨ｐをチーして、南バックのチーテンを入れるオヤ番ヒサト。

そして山井からツモ切られた七ｍを仕掛け、南バックのチーテンを入れる水巻。

三六六③③③⑤⑤⑤６８北北　ﾂﾓ⑤ｐ　から暗カンする村上。リンシャン牌から３ｓを持ってきて北トイツ落としで回ったものの、終盤カン四ｍ待ちでテンパイを入れる。

結果、４人テンパイで流局。

山井としては、中カンせずで大人しくしておけば、水巻が①ｐトイツ落としせずに打九ｍでのイーシャンテン維持からの、七ｍチーテンの打六ｍといった展開があったのかどうか。もしくは自分の今の状態を信じてテンパイ即リー中暗カンの展開ならば、一人テンパイで流局とかになっていたのか。なんにせよアツイ一局でしたねぇ～ｗ

南1局２本場　供託１　ドラ２ｓ

１３巡目、水巻がリャンメンチーしてタンヤオドラ１高めドラの２５８ｓ待ちでテンパイ。

しかしこの動きで１４巡目、オヤ番佐々木が絶好の發ビキテンパイ。リーチを掛ける。

５５６６７７８９西西白發發　ﾂﾓ發　打白ﾘｰﾁ

山井の選択によっては無かったはずかもしれないこのオヤ連。モノに出来るか攻めダルマ！？

が、さすがに３メンチャンは強かった。佐々木がダマなら９ｓ切って回避できていた８ｓを掴んで水巻へ放銃。まぁその前に山井が８ｓ切って水巻へ放銃となっていたかもしれないだけに、オリろやリーチを打つのは別にいいとは思いますけどね