LOSTの登場人物で今一番好きなのはジョン・ロック。





各登場人物それぞれが悲しみや傷みを過去に背負っていてイイんだけど、特にロックさんの話が哀愁を感じて凄く切なくてイイ感じ。





描かれてないけど元々里親に育てられた訳だからそれなりに色々あっただろうけど、更に大人になってから父親や母親に騙され利用され、足の感覚を失い、身体的にも精神的にも傷を負い壊れそうになりながらも自分なりに逃避する別世界を持って社会と折り合いをつけて普通の生活を送っていた。けれど今度はその逃避する世界からも拒絶され、崩壊寸前で彼を救ったのが“島”だった…。





足が動くようになり、自分で自身のことをこなすだけでなく、他の者に新たな道を掲示したり、自身の持つ知識・経験がフルに生かされる島での生活は彼に新たなリアルを与え、覚醒させる。





そして島での生活を通し、彼は島に導かれたと、これまでの出来事は“運命”だと考えるようになる。





しかし、突如“島”は彼を拒絶する。





足の感覚を再び失いゆく中“運命”のお告げを受けた彼はブーンを連れ、お告げにあったプロペラ機のある場所へ向かう。





足の感覚を失い始めた彼は元の“身体障害者”である自分に戻ってしまうことを恐れ、焦り、冷静さを失い、木に引っ掛かったプロペラ機の不安定さも考えずにブーンをプロペラ機へと登らせてしまう。冷静さを失う前の彼なら人の体重が乗ることによりプロペラ機が落ちるであろうことは予測出来たはず…。





そしてブーンを死なせてしまった彼は他の生存者たちから白い目で見られ孤立してしまう…。









ん~切ない、切な過ぎるぜジョン・ロックしょぼんあの島がどうであれ、ロックさんが最期に自身の人生を悔いることなく逝ければもはやストーリーはどう転んでもいいとさえ思える。






早くSEASON2・3と借りて観なければビックリマーク