さて、様々な角度から遠隔について考えてきました。
今回は一年間に発表されたパチスロ機の台数について考えていきます。
2012年に発表、導入されたパチスロ機は私が調べた限りでは74台です。
1ヶ月平均で6台のラインアップですから一般的な感覚でいうと随分な・・・というよりは過剰なラインアップと呼べるでしょう。
みなさんには説明するまでもないでしょうが、
現在のパチスロ機というのは非常に多種多様なシステムを持ち合わせています。
・継続率の0G連。 鉄拳や豪炎など
・特殊役 秘法伝の紋章や北斗の黄7など
・○を引いたら転落する特化ゾーン バイオのウロボロス 秘法の伝説など
・レア役確率が変わるモード バイオのウロボロス 北斗の拳王乱舞など
・次回継続確定演出 北斗のトキ同行 歌が流れるなど
この他にも、今では当たり前になったセット数上乗せや上乗せ特化ゾーンなどがありますね。
遠隔プログラムを作る。
といった場合、当たり前ですが、これらと矛盾しないように作らなければなりません。
・北斗でトキがいて次回継続確定なのに死んだ
・プラス10セットと表示されたのに5セットしか残っていなかった
そんな遠隔プログラムは作りません!
でも記載しましたが、こんな事が起きてしまうとプログラムとしてその遠隔プログラムは要件を満たしていない事になります。瑕疵やバグですね。
さて、私はITに関わる人間ですが、要件として
①メーカーは遠隔など許すはずがないので法令を無視してリバースエンジニアリング(プログラムを勝手に解析分解する事)
②上記のような機種特有のシステムと矛盾しないように作る事
③そしてプログラマーで且つ現役でパチスロをハードにやっている人間が必須
これらを裏返して考えると
①はメーカーにばれた場合、提訴される可能性がある
②は瑕疵や矛盾した場合にホールから損害賠償を請求される可能性がある
こんな案件は私なら絶対に受注しませんが、したとして幾らで請け負うでしょうか?
まぁ最低500万~1000万は貰わないと割りに合わないでしょう。
話を戻しますが、1ヵ月に6台もラインアップがあるわけです。
ホールは5台導入したとして、1機種あたり単価60万×5=300万必要になります。2012年を振り返って見ましょう。印象に残る台が何台ありますかね?まぁ5台~10台が関の山でしょう。
という事は、残りの60台以上は稼動もままならず、数ヶ月で撤去されています。ホールとしては新台が出る度に300万払うのに加えて、遠隔プログラムで別途で500万以上お金を払う必要を感じるでしょうか。
もっとシンプルに考えてください。
ホールは何故、新台を入れるのか?
客数を増やしたい又は維持したいからです。
それは何故?
儲かるからなんです。
どんなに糞台と言いながらも、原則はその300万をキッチリとペイさせているのです。無論設定でね。わざわざ遠隔やホルコンで別途投資しないと儲からないような仕組みを作るわけないでしょ。自分がホールの店長だったらメーカーに文句いいませんか?
だって定価で機種買っているのに別途に遠隔やホルコンなど自前でお金使わないと儲からないんでしょ?
繰り返しますが、
低設定で運用すれば充分利益が取れるのです。
遠隔プログラムという手法は、費用を増大させ、むしろ逆効果とさえ言えるでしょう。
だって300万で買えて利益を出せる商品を更に500万以上かけて改造しようと言うのですから。
いやいやいや・・・人気機種だけは遠隔作っているから!
こういう人もいますね。
はっきりいいましょう。
人気機種とやらが予め判れば誰も苦労しないんですよ。
近年を振り返りましょう。マイホでは秘法伝太陽が80台導入されました。見事にこけました。キン肉マンも80台導入でした。結果は言うまでもありません。ドンに牙狼に聖矢。ビッグタイトルと言われながら稼動が裏切った台の何と多い事か。
人気機種が予め判る能力があれば、遠隔なんてしなくても人気機種だけ導入し続ければ大黒字のホールが誕生する事間違いなしです。
では、人気機種に認定されてから遠隔プログラムを作りますか?北斗とかゴッドやバイオみたいに。
何のために?
人気があって、早い段階で機種代をペイした訳です。人気もあるのでこれからも利益に貢献するでしょう。そこに500万経費を積んで遠隔入れる必要性がありますか?
機種代をペイしたという事は店から見ると維持費と電気代だけのドル箱マシンですよ。そこに経費を積むという更なるリスクを置いてくるでしょうか。
遠隔論者は兎に角、逆の立場で考えてください。
相手は朝鮮で悪で、とんでもない奴らだから予算度外視でなんだってやる!
そんな物が存在するのはアンパンマンくらいの幼児向けのアニメだけです。