毎日新聞に「人生のリセット？」という記事が先日載りました。
還暦を迎えた中年男性が、現在のイジメ問題について、昔はこんなんじゃなかった。
最近はゲーム感覚でリセットすればいいと思っているからイジメが陰湿になったという内容。
私はこの記事を見てすぐにパチンコの問題が頭に浮かびました。
パチンコで壊れる日本
でも記載しましたが、特にこの世代の人間は、全体的にこの傾向があります。
どういった傾向かというと、
自分たちが知らない事を、自分たちの計りで計ってしまうという傾向です。
上記リンクの著者もパチンコに無知ですが、パチンコを酷評しています。
何故判らない分野を、勉強して理解しようとはせずに、その分野とまったく関わりの無かった自身の経験ですべて語ろうとするのか？我々現役世代からすると本当に謎です。
恐らくこの著者は、最近「リセットボタン」という言葉を知ったのでしょう。
フムフム、巻き戻す事ができるわけね・・・、こりゃイジメもこれに繋がっとるに違いない。
まぁこうなったんでしょうな。
私はゲームも大好きで未だ現役な訳ですが、こういう無責任な発言をする奴が嫌いです。
何かあるとゲーム脳だとか言い出す輩が、ゲームをキチンと理解しているとは到底思えないのです。
老「わしゃゲームはやったことないが、つまるところゲームがイジメを陰湿にさせたんじゃろ？」
現「いや、そんなデータあるんです？」
老「いやいやリセットボタンというのがあってな、これがイジメに繋がっておる」
現「・・・・」
近年のＴＶゲーム事情、ＴＶゲームが存在する時代と存在しなかった時代のイジメや自殺率の推移比較、その因果関係。少なく見積もってもこれだけの要素は最低、調査が必要ですよ。
これらを調べもしないで、感覚で適当な嘘をつく訳ですよ。
そもそも近年、リセットボタンを押さないといけないようなゲームは稀ですがねｗ
そして私よりゲームのプレイ時間が長い人間はレアだと思いますが、我々世代では一日平均2時間くらいゲームをする人間もザラにいますね。ではそういった皆さんは、現実社会でリセットを押したら・・・なんて発想しますか？？
彼らの世代の得意分野である歴史などの分野において逆の事をしたらどうなるでしょうか？
例えば「戦国時代は意味も無く殺し合いをしていた」とでも言ったとしましょう。
彼らは顔を真っ赤にして、何もわかってない若造が何をいうか！ちゃんと本を読みなさい！
となるんでしょうよ。
これが逆の立場になると、やった事もないパソコン、ゲーム、パチンコなどについて空っぽの経験で語り出しちゃう訳ですよｗ
相手の事情がまったくわからない状況で批判する事を議論とは言いません。それは愚痴です。
ゲーム・パチンコが悪いと思うのは結構です。
百歩譲って、そこらの老人がそれを愚痴ってるのも結構。ただいわゆるメディアと呼ばれる人達が何の根拠もなく仮にコラムであったとしてもこんな記事を書いてはいけないと私は思います。
政治に疎い政治評論家がいるでしょうか？料理ができない料理評論家は？
何かを批判する以上、その分野に最低限の知識を持つ事。こんなことはあたりまえじゃないですかね？