時は日曜日21時…
子供2人もお風呂に入れ、イッテQも見終わりそろそろ寝かしつけをしようかとくつろいでいると…
プルルルー!
…知らない番号。
なんとなく嫌な予感がしながらも出てみると…
『ワイや!』
…ヤバい!声だけじゃ誰かわからないが、そもそも関西人に良いやつなんていない。
軽い気持ちで電話を取ったことを悔いつつも…
ふっくら『…え?もしもし?ふっくらですが…』
『誰か分からんのか!ワイや!』
…ここでさっと名乗れば1ラリー省略できるのに、力を誇示するためだけの無駄な2回目ワイ宣言。
間違いなく嫌いな人種。
『なんや登録しとらんのか!?92やっ!』
ふっくら『え?え?92さん!?なんで!?』
単純な驚きと、自分のプロファイリングがここまで正確なことに驚き声がうわずる。
ふっくら『いや番号変わってるでしょ絶対!』
92『アホ!15年ずっと変わっとらんわ!』
15~16歳でピッチからケータイに移行した我々82会世代。
ケータイ番号がずっと変わっていないことをアピールするなら『25年変わってない!』が正解…
この人はいつまでも自分が20代だと思い込んでる40歳だ…
ふっくら『え?あ…すいません…大阪時代はあんだけ飲みに行ってたわけだし、登録してないわけないんですが…いや、やっぱり番号変わってません?』
92『ん?あ!そうや!嫁に変えられたんや!んでな…』
この人に謝罪という概念はない。
92『久しぶりにアメブロ見てたら懐かしくて色々電話してるんや!』
ッ!?俺以外にも被害者がいる!彼はすでに犯行を重ねている…
92『おぉ、もう子供は5~6人おるんやったか!?あ、認知してるのは2人か!?ガハハ!』
ダメだ…築き上げてきた平穏な週末のリビングが壊れるっ!
部屋を移動し話を続ける…
ふっくら『…い、いやぁ…急になんすか…あはは…』
92『なんやお前!口調も変わって偉くなったんやなぁ!』
めちゃくちゃ下手に出てる俺が偉そう?
この人の頭では『敬語』→『社会人』→『偉い』という図式のようだ…
そしてこの人はあの頃からずっと何も変わっていないことがわかる。
92『今は福岡よなぁ?あれか?嫁は社長令嬢かなんかやったか?』
ふっくら『いやあれは飲んでた頃に付き合ってた元カノでしょ!あれはほら…向こうの親とソリが合わなくて…』
92『ん?向こうの親と?なんやなんや!?』
10年も前に終わった話である。
普通の人間なら覚えてなくても『あーそんなこと言うてたなぁ!』とか適当に話を合わせるはずなのに…
ふっくら『なんやなんや、ちゃいますよ!笑
いきなり夜に電話かけてきて家族の前で元カノの話しださんといてくださいよぉ!笑』
大阪時代に培ったやられキャラ久々の登場である。
少し喜ばせてから電話切り上げよう。
92『ギャハハ!お前ホントに福岡出身か!?そのノリは大阪やろー!?』
いや大阪来てすぐ、何かと言えば『おもんない。』『しょーもない。』『つまらん。』『はい、ほかの話。』と俺をこきおろしたアンタのせいだろw
俺は天性のノリなんて持ち合わせていなくて、あなたを不機嫌にさせないように努力して勉強してノート何冊も書いて身につけた努力のノリなんだよ…
92『あーおもろ………んじゃ!』
プー…プー…プー…
終わりも唐突w
なんか知らんけど晩酌もせずに、気がついたらソファで朝まで寝落ちしてたw
俺めちゃくちゃ疲れたんだろな