「最後に洋服を買ったのはいつのことだろう。~中略~そもそも私には、自分がその店で何をしたいのかよくわからないのだ。洋服を買いたい、ということだけでは、何をしたいのかわかっていることにはならないのだ。何かお探しですか?ええ、洋服を、となってしまう。~中略~こうやって書きながらも、あれは、あのモノは「洋服」って云い方でよかったのかな、とだんだん不安になってきたくらいだ。確か他に云い方はなかったと思うのだが。」

穂村弘著「世界音痴」から

最近、私もそう思っている、ズボンはパンツ、Gパンはデニム、タートルネックはハイネック?ジャンパーはブルゾン、バンドはベルト(これは昔からベルトと言っていたが)と言わなくてはいけないのだろうか?

スパッツがレギンス、かつらがウィッグになると、もうわからなくなってきている。

別珍がベルベットorビロード、コール天がコーデュロイ。
チョッキがベスト、えもん掛けがハンガー...ちょっと意味が違うか(・ε・)

これに、略語が加わると、もう何だか解らない。

TKG(卵がけご飯)、まあこれは、ダジャレのようなものだが、もしかしたら、通常の略語になる可能性だってある。

次元が違うが、例えばGDPとかODAなどみんな意味とか原語とか知っているのかな?(わたしはしらない)

まあ、日常生活ではいいのだが、職場の用語でもこのようなことが多々あり、違和感を覚えたり、話が通じなかったりするとちょっと困る。

2007年4月から、大学の、教授、助教授、講師、助手が、教授、准教授、講師、助教となったので、准教授と助教がまだしっくり来ないです。

患者や家族への病状や治療内容などの説明のことを、私たちはムンテラ(和製ドイツ語"Mundtherapie" (Mund[口]+Therapie[治療])から派生した略語.)と長年いい続けて来ましたが、もしかしたら、死語になりつつあるのかもしれません。
今はインフォームド・コンセント((英語:informed consent)は、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。(納得診療や説明と同意とか訳されますね))ですね。
でも、カルテに「○日○時ic」とか書かれると、何だろうと思ってしまいます。

だから最初の作家さんのように、私の使っている言葉が、今の若い人に通じているのか?とふと疑問に思うことがあります。
患者さんのことを、クランケという若い先生はいません。
(病理)解剖のことをゼクというのかな?
食事休憩をエッセンという医師も最近いないなあ。
退院のことをエントすると言うけどentlassenn(退院、出獄、解雇、放免)のことだって知ってるよね?
でも、入院のことをアウフ(aufnehmen)するってあまり聞かないなあ.

このように、どこまでが一般的に使うもので、どのへんがもう使わないものなのか、それがわかりません。

外来カルテのカルテはカルテというのが普通だと思いますが、入院カルテのことは、病院によって様々ですね。(カルテ全体をさして)温度板という病院や、バインダー形式に閉じてあるので、バインダーと言うところもあります。私は、入院カルテ、と言っていますが....

sterben(死ぬ)Sterben(死)と言うドイツ語があり、ステルベンのルがおそらく日本の動詞の「る」と同じなのでなったのでしょうが、医師では今だ、患者さんが亡くなることを、「ステる」(派生として、ステった、ステりそう、など)と言う方が多いと思いますが、最近看護婦さん、と言ってしまうが看護師さんからはあまり聞かなくなったような気がします。若い医者も使わないのかなあ?
亡くなった、お亡くなりになった、で言いと思いますしね。