人生の追憶 第4章 美智子からの手紙 3 | sloppenのブログ

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Memories of Life 人生の追憶
妻 夏子に捧ぐ。50代夫婦の 知り合ってからの30数年
の出来事を夫目線で書いています。

美智子が話し出した。

電話をもらえるとは思ってなかったので

泣いてしまってごめんなさい。


声が聴けて嬉しいと。
 

俺は単刀直入に聞いた。


ミッちゃん 何かあったのか?

もうよそよそしさはない、当時のままだ。

 

美智子がゆっくりを話し始めた。

それはないが、

子供が大きくなって長男と長女は大学に通い

家を出て一人暮らししている。

次女ももうすぐ高校を卒業する。

ご主人と2人になろうとしている時 

どうしてももう一度声を聞きたくなった。


そして声を聞いたら一度でいいから

会いたくなったと。

 

ご主人との生活は幸せではないのか?

と聞いた。

 

愛しているし、幸せだし 何も不満はない。

ただ 私に対する気持ちが当時のまま

残っていて自分で消化できないとのことだった。


私は美智子が何を言っているのか

理解できなかった。


それで


会えるかどうかわからないが

こっちも気持ちを整理して

もし会う気になったら

連絡すると答えて

電話を切った。


電話の時間は1時間くらいだった

他にも色々話したのだが

なぜか全く覚えていない



しばし考えた。

正直 俺は美智子のことは

完全に忘れていたし、

声を聞いてもあまり感情の起伏はなかった。

夏子にぞっこんだったのでね。

 

それと美智子の気持ちと自分の気持ちの

間にある大きな温度差に戸惑っていた。

 

今更そんなことを言われてもね

とゆうのが正直な気持ちだった。

 

しかし、わざわざ私の出身大学まで

出向き大学と交渉までして

私に手紙を届けようと

してくれたという尋常ではない

熱意のようなものは感じていた。

 

それで、

美智子の気持ちもわからんでもない

と思うようになってきた。

なぜここまで?

という疑問が湧いてきた。

それで考えてみた。

 

当時 こっちは一方的に振られた格好だ。

美智子は別れる時に連絡もせず 

手紙を送っただけで

その負い目のようなものが

あるんじゃないか?

一度会って話をすることで

ぽっかり空いた空白のようなもの

を埋めたいんじゃない

のか?


それで一回くらい会ってもいいかと

思い始めた 。

同時に事態を悪化させることも

ありうる。


それで夏子に話をした。

 

夏子は表面上は驚きもせず 


そんなことがあったんだ。

女としては 気持ちはわかる気がする。

中途半端に終わったことで

一度けじめをつけるとゆうか

整理をしたいんじゃないのかな?


 

美智子に懐かしさはあるが

気持ちはないよ


正直な気持ちだった。

 

夏子はほとんど表情は変えなかったが 

嫉妬はあるのかもしれない

わずかな戸惑いは見て取れた。

 

俺は夏子に言った。


これで終わりにしてもう連絡はしない。

 

夏子は少し考えて意外なことを言った。

 

一度 会ってあげたら?