エルネア王国 弟は王子様。

うちにはかわいい弟がいます。

来年入学するユーヴ君と

まだちっちゃいクリィオ君。

わたしはお姉ちゃんだから、2人を守らなくっちゃなの。

お話聞いてあげて〜

ご飯も作ってあげて〜

お手本にならなきゃだから授業もちゃんと受けてー

そしたら、たまにお話ししに来てくれるの！

ねえ、パパ。お姉ちゃんって大変ね。

大変だけど楽しいのね。

「あはは。スミレが頑張りすぎなくたって、ユーヴもクリィオもお姉ちゃんが大好きだよ(^-^)」

「そうかなー？」

「だってほら。パパの弟のラザールおじさんもパパの事大好きでしょ？」

うーん。

パパはちょっと自意識過剰だと思うの。

*☼*―――――*☼*―――――

そんなあるひ。

「おねえちゃん、パパから聞いたの。ぼくがおねえちゃんの事、嫌いなわけないでしょ。」

「ユーヴ君は王子様ねー」

「うん。ぼく王子様だよ。」

（役職の事じゃないのだけど。）

なんだか先が思いやられる姉でした。