ボクは今日、セルジュ君と王立練兵場に来ています。
「試合まだかなー?」
「ウィランの叔父さんって、このトーナメントにわざわざ斧で参加してるんだろ?すげぇよな!」
明日の決勝戦は、優勝してくれたら嬉しいなーと思うのでした。








翌日。
トーナメントの決勝戦は、パパを応援!
あれ?1ターンで終わらなかった(゚o゚;;
相手は銃使いさんだよ…
「パパー!負けないでー!」
一方、カーン叔父さんは負けちゃったみたいです…。残念(ノ_-。)
でも、無事に「近衛騎兵候補」!来年が楽しみ〜♡








余談だけど、お洋服をセルジュ君と取り替えっこしたよ。








数日後、北の森でパパと叔父さんが近くにいたので、一緒に探索したりするのかなー?って思ってたら。
な、何だろう?このモヤモヤ感……
何だろうーー!
次の日は学校がお休みなのでガブリエラちゃんには聞けない…
そうだ、ソノアねえちゃんに聞いてみよう。
そろそろウィランにも教えていいかな…ちょっと待っててね。確かこの辺にお母さんのノートがね…」
ねえちゃんが引っ張りだしたのは、古いノート。
「お母さん、小さな頃はお父さんよりも叔父さんと仲良かったみたいなの。ほら、同い年だし…」
そのノートには、ママがカーン叔父さんに宛てた手紙が挟まれていた。
未開封の封筒。
「二人は付き合ってたのかな?」
「ううん、それは無いわ。でもメイ姉さんはお母さんそっくりだしねぇ、叔父さんも特別可愛いんじゃないかしら?」
封筒を光にかざしたりして中が見られないか、とか、開けちゃおうか、なんて話してたら。
「ただいまー。ウィラン君、ソノアちゃん、もう帰ってるのー?」
玄関からママの声が響く。
「あわわ…ウィラン!部屋の隅っこに離れて!
違う!こっちじゃ無い!そっちの隅!」
「二人ともこの部屋に居たのね。ただいまぁ」
「「おかえりーー」」
「…あら?」
「どうしたの?ジネット。」
「ん?ううん?確か読みかけの本を置きっ放しにして出かけちゃったと思ったんだけど…片してたみたい。」
今は、一緒に帰ってくるくらい、とっても仲良しなパパとママ。
昔、二人に何があったんだろう?
いつか、教えてくれるかな?
それとも、ずっと秘密なのかな?
やっぱり今度、ガブリエラちゃんに相談してみようっと。