二階から降りると、、
お父さんともう一人の女がいちゃいちゃしてる光景が目に入ってくる
あたしの父は、全国でも有名な金持ち。
正直、何をやっているか、わからない。
ただ、どう使えっても使えきれないぐらい金を持っている
知ってるのはそれと
もう一つ
あたしの母は、今目の前の二人のせいで、
あたしが六歳のときに、目の前で自殺した。
あたしの父は、それを見て、
満足した顔で笑ってた、
なぜ、お父さんは笑ったのか、その理由を知ったのは
最近だった、どうやら、あたしの母の父、つまり
あたしの祖父があたしの父の父を殺したらしい、
お父さんは、お母さんに復讐するために結婚した、
そして想いどうりにお母さんは真実を知って自殺した、あたしはただの計算外だったらしい。
つまり、生まれてくるはずのない人。
お母さんの死を目撃したあたしは笑えなくなった。
泣くこともなかった。
あたしの家族については、それしか知らない。
そして、今は
あの二人と目を合わすたびにあたしは殺意を感じてしまう
あたしは、いつかあの二人に殺されるのか、それか、お母さんみたいに自殺するのだろうか。それか、殺意を感じるあたしが馬鹿なのか。
あんなことをしたのに、笑顔でいられるとは
人間はやっぱりすごい生き物、そして一番哀れな生き物。
「おはよう」
さわやかなお父さんでも演じてるつもりなのか、真実を知った以上普通に接してくれるとは正直思わなかった。
「おはよう」
さわやかに挨拶されて、棒読みで返す。これがあたしのしゃべり方。
礼儀正しくと小さいころから教われてる、でも残念ながらあたしには‘口’だけは無理だった。
正確にいうと、だるいから。
「今日から高校一年だな、がんばって友達作って来いよ」
またさわやかに話しかけてくる
無視したいところだが、説教が長いから、辞めとく
「やだ」
「学校で何かあったら言えよ、私の大切な娘をいじめた人は許さん!!」
私の大切な娘?本当にそうなのか。。
この人は、いったい何を企んでいるのか、
あたしにはさっぱりわからない。あたしを憎んでいるはすなのに。
お父さんの隣に座っている‘お母さん役’の人は、まるで仲がいい親子を見てるように笑っている。
わからない、この二人は本当にあたしのお母さんをころしたのか
人の心は複雑、大人の心はもっと複雑。。。
「行ってきます」
一秒でも早くあの場から逃げたかった、
あの二人を見るとお母さんのことをどうしても思い出して、体全体が震えそうで、怖い。
人の前では、絶対弱い姿を出さない
そう決めたから。
