私は性悪説を支持しています。それを基本にして話を始めます。
最近気が付いたことに、自分のポリシーと映画の内容が重複していた。
それがペイ・フォワードです。
ペイ・フォワードの基本概念は「人から受けた恩を周囲の人間に返す。」というものです。
仕事中、先輩に教えてもらう。上司に褒めてもらう。先輩、上司に叱ってもらう。ご飯をおごってもらう。遊びに連れて行ってもらう。純粋にその行為に恩義を感じ、感謝すること。
とても難しいことだと思います。叱られれば腹も立つし、同期や後輩が食事なんかに連れて行って貰ってるのを見ると「取り入ってるのでは?」なんて考えてしまう。そんなことを考えても実際有益なことは何もないんです。そういう小さいことを気にしていては、それこそ全てが気になってしまう。そうして自分の欲しい情報、聞きたいこと、見たいものしか見えない。
そうはならず、全ての恩を返す。
自分は元々とある武道をやっていました。その武道の大会で何かしらの賞をとったわけでも、優勝したわけでも、ましてや誰もから尊敬されたわけでもありません。勉強で功績を残したわけでも、善行で表彰されても居ない。
ただ、誰に対しても公言できるたった一つのことがあります。自分は人から嫌われない。
なぜか?あなたは、あなたに好意を持つ人間を嫌えますか?
自分自身は特別ではない。だが自分自身を好きになり、勝手に物語を作って、勝手に主役にすることができる。自分自身の物語を味わい深くするための、一つのスパイスとしてのペイ・フォワード。
人間の、たった70年程度の時間でそこまでする必要があるのか?
やりたいことやって、欲のままにやりゃいいのではないのか?
確かに私はただの凡人。特別ではない、一個。
そうあっても、考え方・生き方・やり方は皆より次元一つ上でやっていきたい。
ただそう考えているだけで人に優しくなれるんです。