キャンプ2日め。とはいっても、初日に見学していた私にとっては、実質的に今日が初日である。
筋肉痛知らずの息子が誘うので、やむなく重い腰を上げた私。
どうせやるなら、大画面プラス5.1チャンネルサラウンドで、サブウーファーをダブルにしてドスドスいわせながらやろうと思ったのだが、家人の反対で、やむなくダイニングの中途半端なサイズのテレビの前でやることに・・・。少々不満だが、板の間(フローリング)なので、こっちの方が結果オーライか・・・。
場所はともあれ、カラダの方の段取りは、思いっきり考えが甘いと言うか、備えが全く出来ていない。
腹一杯、メシ食った後だし、焼酎の水割りをすでに5杯も飲んでいる。 はっきり言って無謀である。
だが、丁度良い具合に酔っぱらった私は、ノリの良いリズムとビリーのかけ声に誘われて踊り出し、やがてノリノリに!
最初は酔ってて良くわからなかったが、かなりハードだ。ビリー達の動きももちろんハードなのだが、私のカラダがめちゃくちゃハードで、曲がらないっ!、開かないっ!
柔軟体操っぽい動きにすらついて行けない!
全く、形になっていなーい。
手も足も、伸びない、上がらない、角度が変っ! リズムに全く乗っていない!
「だめだ、5分もたっていないのに、なさけないことに、除隊だ・・・!」
と、絶望しかけた時、「初心者はこれでもいいんだ!」っていうような、ビリーの言葉がすかさず入る!
「クソー、タコオヤジ、見てたのか? クッ!もう少しっ!」と歯を食いしばり、妙な踊りを汗だくで続ける。ハタから見てると必笑ものだ。
だが、他人の目など気にしていては、このキャンプは乗り切れない!
「キャニッ!、キャニッ!」 と、ビリーが叫ぶ!
息も絶え絶えに「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイヴ、シックス、セヴン、エイッ」と唱えながら、ヨタつく私・・・・。
ロケットみたいな形に両手を頭上にあげて、グルグル回す運動の時、不覚にもデッカイおならが出てしまった!
すかさず「ミサイル発射!」と叫ぶ私!
「やめてよーっ!」と言いつつ、笑い転げて一時戦線離脱する息子!
お互いに息も絶え絶えに、しばらくやり合う・・・ 阿鼻叫喚の世界・・・。
コンバットキック!と、ビリーが叫べば、テレビの中の若い衆達の脚は、きれいにそろって、天を突く!
スピード、角度、正確性、安定性! どれを取っても申し分の無いキック。
まさに、ソコにいるであろう仮想敵の頭部を確実にヒットする、殺人キックだ。
かたや、私のキックは、膝が伸びきらず中途半端に曲がったまま。足は上がらず仮想敵の太ももの高さくらいまで上げるのがやっと・・・。
まるで、オス犬の小便。
蹴りを入れて敵を倒す以前に、膝を伸ばす傷みで自滅しそうだ!。
何度も挫折しかけるが、そのたびに「グッジョブ!」とか「初心者はそれでいい」とか「でも、あきらめるな!」とかなんとか、ビリーにほめられ、励まされ、妙にハイテンションなオヤジのノリに引っ張られるカタチで続けてしまう・・・。
やがて、ビリーのシャツは汗でビトビトに、私も上下とも汗だくで、ビシャビシャだ!
そしてついに、雷鳴がとどろき、クールダウンへ・・・・・。
息子と二人で手をつなぎ、妙に宗教めいたビリーの御託を長々と聞き、「能書きはもうええぞっ!」と突っ込みを入れた後、ビリーと取り巻きの若い衆と息子と共に、つないだ手を突き上げて叫ぶ!
「ヴィクトリー!!」
はたして、筋肉痛は大丈夫なのか? 明日へ続く・・・。