【創作】夏祭り(2/4)
1部:父の願い
「・・・さん? おきゃくさん?」
!??僕はいつのまにか、バスの中で寝てしまったようだ。
声はバスの運転手の様子。いつのまにか周りも薄暗くなってきているようだ
もう、他のお客さんも降りてしまったようす。
夢が現実かわからないまま、まだぼ~とする僕に運転手はこうつげた
「そうそう。お客さんはこのへんの人じゃなさそうだね。そうだ。今日は村のお祭りの日。村役場の隣の神社でお祭りしているようだから、時間があればいくといいっぺ。
あと、ラストの花火。村の病院の裏にあるお社へと続く階段。そこが一番のスポットださぁ興味あるなら、場所教えるっぺ?」
僕は階段ときいて、思わず驚いてしまった。不思議がる運転手にお祭りの場所とスポットと言われるお社の場所を聞き、バスを降りた。
何度も運転手さんに礼をし、歩き出して5分くらいだろうか。軽快な太鼓の音と。そして、人々の声がどこからか聞こえてくる。
もう、お祭りは始まったようだ。でも、僕には父と逢う大切な用事がある。あと父には確かめなくちゃならない事ができた。
...そして、僕は父が療養する病院の前へとついた
ここだけが別空間のように静かだ。もう夜もまじか。もともと静かな病院はさらに静けさをましている。
夜間受付場所にいる看護婦さんに父の面会受付をすまし、僕は静けさで満たされた病院の通路を一人あるく。さすがに、病院の夜は怖いものがあるな...
なんて、考えていると本当に見たくないものにあってしまうから、ちょっとお気に入りの歌を口ずさみながら父が療養している部屋の前まできた。
- 石原 良平 -
それが父の名だ。長く療養生活を続けているから、いつの間にか文字が薄くかげってしまっている。
なんだか、文字のかげりをみただけで気持ちまで、しんみりしてしまう。
でも、父の前ではせめて、いつもの元気な僕の姿をみせたい。
少ししんみりした僕自身の心にかつを入れて、部屋へと入った。
...そこには蒼白色の肌と白髪姿の父がいた。
前逢った頃にはそんなに白髪がめだっていなかったし、父の年からいってもまだまだ、現役で活躍できる年...
なんだか見ているだけでも心が苦しくなってくる。
でも、記憶障害になっていなく、必要あれば、歩く事ができる分 まだいいのかもしれない。
案の定、僕の姿を見た父は満面の笑みで僕の事を迎えてくれた。
僕はベットの横にある椅子に座り、お土産と最近あったいろんな事を話してあげた。父はその一つ一つについて、真剣に話を聞いてくれて的確な答えを出してくれる。
元々、父は学校の教諭をしていたから、この時だけ僕は父の生徒になる。
まぁ。母が早くから居ない僕にとっては父こそが人生の教諭なのかな。
父の真剣な話を聞く度にそう思う。
そんな二人の時間はいつの間にか過ぎてしまう。
もうそろそろ面会時間も終わりに近づいてきた。
僕はそろそろ、あの事を聞こう。そう決めた時、父の口から思わぬ言葉が飛び込んできた。
「...結城(僕の名前だ)何も言わずにわしを今からいう場所に連れて行ってはくれないか?唐突のお願いというのはよく分かっている。無理をしてはいけない。という事もな・・・だが、わしにとってはその場所が何よりも大切な場所なのだ...今日。この日でないと意味がないのだ。結城よ。何も聞かずに...父としての最後のお願いだ」
やはり、僕がバスでみた風景は現実にあったものだったのだ。
父の切なる願いが僕の夢にでてきたのだろうか...
僕は一回だけうなづくと、おもむろに父に肩をかし、そして
「とうさん。行こう! まっているんでしょ?
その場所でさやまさんがさっ!!
看護婦さんには僕の方から 後で説明するから、お祭りが
終わっちゃう前に今すぐに行こう!!」
僕の口から、思わぬ人物の名前がでた事に父は驚く。父からは一回もそんな話を聞いた事がない僕の口から出たのだからそれは当然だ。
「結城...お前....なぜそれを」
困惑する父に僕は後で全部説明するからと半ば強引に父を引っ張りだし父が望んでいる場所~お社へ続く階段。二人が約束し、刻んだあの階段へ歩きだす。
看護婦に見つかると面倒だ。僕と父はあえて非常口から抜け出した。
病弱な父の身体はぎこちないが、その顔には病室では見せない。まだ元気だった頃の父が蘇っている。そんな気がした。
8月の始まり、お祭りも最高潮に達しているらしい。
病室を飛び出した二人の耳にも、村人達の楽しい歌声がここまで聞こえてきた。
僕にはこのとき、迷いはなかった。きっと、今日、約束を果たしてまた父と、そのさやまさんは逢えるだろう。その先の事はまた考えればいい。
それが父の願いなのだから、僕は今出きる事をするまで...
「・・・さん? おきゃくさん?」
!??僕はいつのまにか、バスの中で寝てしまったようだ。
声はバスの運転手の様子。いつのまにか周りも薄暗くなってきているようだ
もう、他のお客さんも降りてしまったようす。
夢が現実かわからないまま、まだぼ~とする僕に運転手はこうつげた
「そうそう。お客さんはこのへんの人じゃなさそうだね。そうだ。今日は村のお祭りの日。村役場の隣の神社でお祭りしているようだから、時間があればいくといいっぺ。
あと、ラストの花火。村の病院の裏にあるお社へと続く階段。そこが一番のスポットださぁ興味あるなら、場所教えるっぺ?」
僕は階段ときいて、思わず驚いてしまった。不思議がる運転手にお祭りの場所とスポットと言われるお社の場所を聞き、バスを降りた。
何度も運転手さんに礼をし、歩き出して5分くらいだろうか。軽快な太鼓の音と。そして、人々の声がどこからか聞こえてくる。
もう、お祭りは始まったようだ。でも、僕には父と逢う大切な用事がある。あと父には確かめなくちゃならない事ができた。
...そして、僕は父が療養する病院の前へとついた
ここだけが別空間のように静かだ。もう夜もまじか。もともと静かな病院はさらに静けさをましている。
夜間受付場所にいる看護婦さんに父の面会受付をすまし、僕は静けさで満たされた病院の通路を一人あるく。さすがに、病院の夜は怖いものがあるな...
なんて、考えていると本当に見たくないものにあってしまうから、ちょっとお気に入りの歌を口ずさみながら父が療養している部屋の前まできた。
- 石原 良平 -
それが父の名だ。長く療養生活を続けているから、いつの間にか文字が薄くかげってしまっている。
なんだか、文字のかげりをみただけで気持ちまで、しんみりしてしまう。
でも、父の前ではせめて、いつもの元気な僕の姿をみせたい。
少ししんみりした僕自身の心にかつを入れて、部屋へと入った。
...そこには蒼白色の肌と白髪姿の父がいた。
前逢った頃にはそんなに白髪がめだっていなかったし、父の年からいってもまだまだ、現役で活躍できる年...
なんだか見ているだけでも心が苦しくなってくる。
でも、記憶障害になっていなく、必要あれば、歩く事ができる分 まだいいのかもしれない。
案の定、僕の姿を見た父は満面の笑みで僕の事を迎えてくれた。
僕はベットの横にある椅子に座り、お土産と最近あったいろんな事を話してあげた。父はその一つ一つについて、真剣に話を聞いてくれて的確な答えを出してくれる。
元々、父は学校の教諭をしていたから、この時だけ僕は父の生徒になる。
まぁ。母が早くから居ない僕にとっては父こそが人生の教諭なのかな。
父の真剣な話を聞く度にそう思う。
そんな二人の時間はいつの間にか過ぎてしまう。
もうそろそろ面会時間も終わりに近づいてきた。
僕はそろそろ、あの事を聞こう。そう決めた時、父の口から思わぬ言葉が飛び込んできた。
「...結城(僕の名前だ)何も言わずにわしを今からいう場所に連れて行ってはくれないか?唐突のお願いというのはよく分かっている。無理をしてはいけない。という事もな・・・だが、わしにとってはその場所が何よりも大切な場所なのだ...今日。この日でないと意味がないのだ。結城よ。何も聞かずに...父としての最後のお願いだ」
やはり、僕がバスでみた風景は現実にあったものだったのだ。
父の切なる願いが僕の夢にでてきたのだろうか...
僕は一回だけうなづくと、おもむろに父に肩をかし、そして
「とうさん。行こう! まっているんでしょ?
その場所でさやまさんがさっ!!
看護婦さんには僕の方から 後で説明するから、お祭りが
終わっちゃう前に今すぐに行こう!!」
僕の口から、思わぬ人物の名前がでた事に父は驚く。父からは一回もそんな話を聞いた事がない僕の口から出たのだからそれは当然だ。
「結城...お前....なぜそれを」
困惑する父に僕は後で全部説明するからと半ば強引に父を引っ張りだし父が望んでいる場所~お社へ続く階段。二人が約束し、刻んだあの階段へ歩きだす。
看護婦に見つかると面倒だ。僕と父はあえて非常口から抜け出した。
病弱な父の身体はぎこちないが、その顔には病室では見せない。まだ元気だった頃の父が蘇っている。そんな気がした。
8月の始まり、お祭りも最高潮に達しているらしい。
病室を飛び出した二人の耳にも、村人達の楽しい歌声がここまで聞こえてきた。
僕にはこのとき、迷いはなかった。きっと、今日、約束を果たしてまた父と、そのさやまさんは逢えるだろう。その先の事はまた考えればいい。
それが父の願いなのだから、僕は今出きる事をするまで...