先日、友達と

東京蚤の市に行ったとき

彼女が団子皿というのを

一生懸命探していた。


彼女はあちこち

和食器のブースを回って


やっぱり無いなー悲しい


とガッカリしていた。


随分前に

同じ東京蚤の市で団子皿に出会い

一目惚れして買って

家族で気に入って使い続けてたのに

1枚割ってしまったらしい。


なかなか出会えなくて悲しい


としょんぼりしていた。


私は団子皿の存在自体

知らなかった。


これぐらいの大きさのお皿で

お団子が描かれてるの。


都をどりに行った人が

もらえるもので

色やデザインが

年によって微妙に違ってて。。。


彼女が熱心に説明するのを


へーにっこり


なんて

話半分で聞き流して

その場でスマホで検索することもなく

そういうのがあるんだなあ


とぼんやり思っていた。




昨日実家で

母が和菓子を食べていたときのこと。


母が和菓子を載せた

お皿を示しながら


これ、知ってる?

これはね、京都の都をどりのときに

いただけるお皿でね。

団子皿っていうのよー。


と説明し始めた。


ん。。。?

団子皿。


最近

どこかで聞いたような。


あっ!!


友達が探してたのって

これだったんだー!!






確かに裏に都をどりって

書いてある。


母に友達が探していたんだよ

これ。。。

と伝えると


あっけらかんと


そうなの。

じゃあ、その方に差し上げてほっこり


聞くと

亡くなった

私の祖母がよく都をどりを

見に行っていて

祖母が入手したものを

もらったのだそう。


いいの?

ほんとに??


と念を押して


いいってば!

欲しい人に使ってもらったほうが

このお皿も嬉しいでしょ。


というので

すぐに友達に

LINEで写真を送ったら


ものすごく喜ばれた飛び出すハート



なんか

不思議だなあと思う。


その友達とは

もう25年以上友達だけど


東京蚤の市に一緒に行ったのは

今回が初めて。


そこで初めて彼女が

団子皿を探している話をしてくれて。


私はたまたま実家に来ていて

母が団子皿を

持っていることを

これまで

まったく知らなくて


母も何気なく

これはね。。。と

団子皿の説明をしてくれて。


説明がなければ

それはただのお団子の絵がついた

お皿に過ぎなくて。


彼女が団子皿を探してて

それを私が知っていて

母が団子皿を持っていて

これが団子皿だと

説明してくれたから


いろんな偶然が重なって

このお皿は

彼女の元に行くことになった。


80過ぎた両親は

断捨離を進めてる。


彼女がもらってくれなければ

捨てられていたかもしれないお皿。


お皿が自分で

大事にしてくれる人の元に行くには

今がチャーンス!!

と思って

母に説明させたんじゃないか。


そんな気がする。


母はプチプチを使って

何重にも厳重に梱包してくれた。

お皿は私がもって帰る。


彼女の喜ぶ顔が目に浮かぶ。


めぐりめぐって

祖母の団子皿は母へ。

母から一瞬私を経由して


彼女とめぐり合う。