宮崎駿さんの
プロフェッショナルをみた。

83歳。


父より3歳若くて

母より1歳年上。


宮崎駿さんは

私の両親と同世代だ。


形のないところから
新しいものを生み出す力は
どうだ。

粘って粘って
自分の納得いくものを
作り出そうと

足掻く。

その諦めの悪さは
どうだ。

毎日力強く
見事な体幹の強さで
薪割りをする姿は
修行のように。

自分の中の迷いを振り切るようで。


映画を作る日々の中で
戦友のような
仕事仲間や身の周りの人が
1人、また1人と
宮崎駿さんを置いて
彼岸に渡っていっても。

たゆまず
とどまらず
毎日何時間も机に向かって
呻吟して。
創作を続けて。

前に進む。

エネルギーに溢れた
映画を作り上げる力。


「君たちはどう生きるか」の公開日に

メソメソするな
進もう。


と書きとめた

83歳の宮崎駿さんの

心の若さに驚愕する。


自分が

80歳をこえたときに


進もう


と書けるか。



いや、いまでさえ

60歳を前にして


進もう


と言えるのか。



息を止めるように

瞬きも忘れて

正座して



宮崎駿さんに見入った夜だった。