私の母は働き者だ。


朝は5時台に目を覚まし

寝てる父や私を

起こさないように


リビングの電気をつけないまま

そーっと静かに台所で

朝ごはんを作る。


今回、実家にいる間に

朝ごはんに焼きナスや

かぼちゃの煮物が出てきて

ビックリした。


手間がかかるのに。

ごめんね、お母さん。

美味しかったよ。




料理が上手で
お正月はいつも
母の煮物とポテトサラダが
娘や孫たちに大人気キラキラキラキラ

レシピを受け継ぎ
3人の娘はみんなその通りに
家で作っているはずなのに。

旦那たちや子どもたちに
なんか違うんだよな~!!
大合唱されるむかつき

そして足が速い。


82歳なのに

デパートの地下の人混みでも

スイスイとよけながら

早足で歩ける。

もちろん杖もなし。


一度うちの旦那を

母が駅に迎えに行ってくれたとき

旦那がついて歩くのが大変だった笑い泣き

と言っていたぐらい。

ぱーっ!と歩く。


知的好奇心が旺盛で

お城や神社へ出かけると

必ず由来の看板に

じっくり丁寧に目を通す。


とても博識で

例えばchatGPTとか

新しい話題にもついてくる。


母は体幹がしっかりしてる。

母がソファや食卓の椅子に

のんびり座ることは

食事以外ではほとんどない。


いつもクルクルと働いていて

止まることがほとんど無い。


テレビを見るときも

屈伸したり

手を肩の上まで上げて

体操みたいに動きながら

立って見ている。


そして父から


おーい!

奥さーん!

ちょっとー!


と呼ばれたらすぐに


はーい!


と駆けつける。

洗面所にも介護ベッドにも

父が座っているソファにも。


なんというか

いつでも駆けつけられる

アイドリングみたいな感じ爆笑


父が21時ぐらいに

介護ベッドで寝たら

そこからやっと

母の時間ラブラブ


紙の新聞を隅から隅まで

30分以上時間をかけて

ソファの前で正座して読む。


ここでようやく

ときどき居眠りぐぅぐぅぐぅぐぅ


それはそうだよね。

朝早く起きてから

1日中、動きっぱなしだもん。


夜中に父がトイレにいくときも

同じ部屋で寝てるから

目が覚めちゃうしね。


お母さん、

コックリコックリしてるよ!

もうお布団に入って寝なよ!凝視


と私が声をかけると


この時間が

幸せなのよーニコニコ


と言って

なかなか寝に行ってくれない。。。


ほらーー

もう10時過ぎたよ?

もうガックンガックンしてて

危ないから。


寝よう?凝視


と言うと


そうね。

じゃあ、歯を磨いてくる!


と言って立ち上がり

洗面所に向かうが


歯を磨いたら

目が覚めちゃったー


とかなんとか言って

またユラユラ居眠りしながら

しばらくリビングで起きている。



そして

しっかり者の母は

誰にでも気を遣う。


自分が頑張れば済むなら

人に頼むのは

最後の最後にしたい人。


だから父の介護も頑張っちゃう。


娘たちや

娘の旦那や子どもたちに

不自由や不便なことに

なってほしくないの、

迷惑かけたくないと

いつも言う。


悪いわね。

申し訳ないね悲しい


と口癖のように言う。




でもそんな母が

昨日私が実家から帰るときに

寂しい。。。

とかポロリと言っちゃうんだから!!


一大事である。


認知症が始まり

脳内出血の後遺症で

左側が認識できない、

そして歩けなくなってきた

父の介護に向き合うのは

メンタル的にも大変なんだろう。


母のことが大好きな父にとって

私ではとても

母の代わりにはなれなくて。


結局母が

父の世話をすることもあるけど。


父以外の誰かが

同じ家に暮らして

話し相手になったり


父をみてるから

外行ってきていいよ

と言われるのが


父が昼寝してる間に

愚痴をこぼす相手がいるのが

多少は役に立っていたんだろう。


82歳だからね。

あたりまえだ。


さあ、今こそ

これまでしてもらってきたことへの

恩返しのとき!キラキラキラキラ


来なくていいって!

大丈夫だって!


と言い張る母の遠慮を

真に受けてはいけない。


私とだって

60年近い付き合いだからね!

母の本音を読み取るべし。


妹とも連係しながら

実家に押しかけ続けるのだ!


ちょっと間が空いちゃうけど

6月の実家行きの

飛行機の予約を入れた。