前回書いた記事でイスラエルの７つの祭りについて言及した。

終わりのラッパの意味とイスラエルの祭り

詳細は上記のリンクから。

今回はユダヤ教としての本来のイスラエルの祭りを調べてみる。

今が背教の時代であるならば、元々の教えから逸れている危険性がある。

もし間違ったことを信じているとしたら、原点回帰しなくてはならない。

イスラエル春の祭り３つ

① 過越の祭り　

旧約聖書の「出エジプト記」に由来し、ユダヤ人が奴隷状態から解放され

エジプトを脱出したことを祝い、その時の苦難を想起し、神に感謝するための祭り。

子羊の血をドアに塗ることで、神の裁きが過ぎ越した。

塗らなかった家の長子は全て死んだ。

▶︎過越の祭りは、主イエスの十字架の死で成就した。

　我らキリスト者は、信じることでキリストの血に守られ、神の怒りが過ぎ越される。

　「見よ、世の罪を取り除く神の小羊。」（ヨハネ1：29）

② 種なしパンの祭り

過越の祭りは、1日だけの祭り。種なしパンの祭りは、7日間の祭り。

出エジプトの際に、パンを発酵させる時間もなく急いで出発したことを思い出す祭り。

▶︎メシアが罪のない血を流した時に成就した。（種なしパンが十字架で裂かれた）

③ 初穂の祭り

過越の祭りの後に来る最初の安息日の翌日。

イスラエル人たちは収穫の初穂の束を祭司のところに持って来て、

祭司はそれを主に向かって揺り動かした。ここで言う「収穫の初穂」とは、

大麦の初穂のこと。（大麦は、小麦よりも先に収穫された）

▶︎メシアの復活により成就した。

　キリスト者（小麦）よりも先にメシア（大麦）が初穂として収穫された。

④ 七週の祭り

「ペンテコステ」という名で知られているが、これはギリシヤ語。

ヘブル語では「シャブオット」。三つの巡礼祭の一つ。

七週の祭りは、初穂の祭りから50日後の日曜日（週の初めの日）に行なわれる。

小麦の初穂が捧げられる。（初穂の祭りでは、大麦の初穂）

10分の2エパ（約4.4リットル）の小麦粉で二つの初穂のパンを焼き、

それを、全焼のいけにえ、穀物の献げ物、注ぎの献げ物などと一緒に献げる。

二つのパンは、パン種を入れて焼かれた。パン種を入れてもよかった理由は、

祭壇で焼くものではなく、主に向かって揺り動かした後、

祭司の取り分となったから（レビ記2：11）

▶︎聖霊が降臨し、教会が誕生した時、七週の祭りは成就した。

　聖霊が降臨し、最初に救われた人たち＝小麦の初穂

　初穂の祭りではパン種を入れないで焼くが（記載がないが、確かそうである）

　七週の祭りではパン種を入れて焼くというのが印象的である。

　その理由が「祭司の取り分となったから」というのも興味深い。

　イエスは大祭司であり、キリスト者も祭司と言われている。

　パン種＝罪　を入れていても、祭司の取り分となる...

　恵みの時代の到来である。

夏は宣教と拡大、労働の季節

今の時代は夏であり、伝道に労する時代。

世界中に福音が広まっている時代である。

異邦人の救いが満ちたら、今の時代は急に終わる。

準備はできているだろうか？

▶︎春の祭りから約４か月間の中間期を経て...

イスラエル秋の祭り３つ

▶︎約２週間の間に全部終わる。

⑤ ラッパの祭り

イスラエルの秋の例祭の第一番目に当たる。第7月（ティシュリ）の第1日。

ラッパの祭りは、現在ロシュ・ハシャナ（ユダヤ暦の新年祭）と呼ばれている。

各月の第1日は「新月の日」であり、それ自体が特別な日だが、

特に第7の月は、安息月であり、その新月の日は特に重要な日と見なされた。

この日にラッパ(角笛)を吹き鳴らす。聖なる会合、特別ないけにえを献げる日。

▶︎ラッパの祭りは、教会の携挙を予表している。

　クリスチャンたちは、ラッパの音とともに天に引き上げられる。

　教会時代の終わりに起こる出来事。恵みの時代はここで終わる。

　（Iテサロニケ4：13〜18、Iコリント15：50〜58）

ラッパは100回吹き鳴らされる。

最後の100回目のラッパは息が続く限り長く鳴らされる。

100回目のラッパ、これが「終わりのラッパ」である。

兄弟たちよ。わたしはこの事を言っておく。肉と血とは神の国を継ぐことができないし、朽ちるものは朽ちないものを継ぐことがない。ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終りのラッパの響きと共に、またたく間に、一瞬にして変えられる。 というのは、ラッパが響いて、死人は朽ちない者によみがえらされ、わたしたちは変えられるのである。

（Iコリント15：50〜58）

ちなみに「黙示録の７つ目のラッパ」が「携挙のラッパ」と解釈している人たちがいるが、

黙示録は時系列順に書かれているため、この箇所は大患難時代の真っ只中である。

神の怒りが過ぎ越されるはずのキリスト者（＝キリストの花嫁）が、

神の怒りがぶちまけられる大患難時代を通らされて

ボロボロになった後に携挙されるわけがない。

⑥ 贖罪の日

ヘブル語でヨム・キプールと呼ばれ、イスラエルの秋の例祭の第二番目。

第7の月（ティシュリ）の10日が、贖罪の日（新改訳2017より「宥めの日」と訳語が変更。）

イスラエルの民全体の罪を贖うためのもの。

特徴は「断食」をする。祝いの日ではなく、苦悶の日。

ユダヤ人たちにとっては最も厳粛な日、神の前に悔い改める日。

▶︎大患難時代にイスラエルの民が通過する苦難により成就する。

これからやってくる大患難時代はただの滅びの時代ではなく

イスラエルの民が苦難を通して神と出会う機会となる時代である。

同時に、未だかつてないほどの異邦人の救いも起きる。

しかし、恵みの時代に救われた我ら（＝長老たち）とは違い、

大患難時代に救われた人たちは、大きな患難をとおってきた人たちと呼ばれる。

その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と小羊からきたる」。御使たちはみな、御座と長老たちと四つの生き物とのまわりに立っていたが、御座の前にひれ伏し、神を拝して言った、「アァメン、さんび、栄光、知恵、感謝、ほまれ、力、勢いが、世々限りなく、われらの神にあるように、アァメン」。長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。

ヨハネの黙示録 7:9-14

大患難時代に救われた人たちは、「御座と小羊との前に立ち、」とあるが

恵みの時代に救われた我ら（＝長老たち）は「座についていた。」とある。

天の座についている我らと、神の御座の前に立つ殉教者たち。立場が違うのだ。

'すると、たちまち、わたしは御霊に感じた。見よ、御座が天に設けられており、その御座にいますかたがあった。その座にいますかたは、碧玉や赤めのうのように見え、また、御座のまわりには、緑玉のように見えるにじが現れていた。また、御座のまわりには二十四の座があって、二十四人の長老が白い衣を身にまとい、頭に金の冠をかぶって、それらの座についていた。 'ヨハネの黙示録 4:2-4

恵みの時代の今、信じるべきである。

今の決断が、天での、永遠の世界での立場の違いとなる。

⑦ 仮庵の祭り

エジプト脱出のとき荒野で天幕（移動式住居）に住んだことを記念し、

祭りの際は木の枝で仮設の家（仮庵）を建てて住む。

イスラエルの秋の例祭の第三番目。例祭全体の第七番目。三つの巡礼祭の一つ。

第7の月の15日。7日間の祭り。

祭りの期間、特別ないけにえ、雄牛は合計70頭献げられた。

古くからユダヤ教のラビたちは、ノアの子どもたちから派生した

70の異邦人の国々（創世記10章）を象徴していると解釈していた。

祭りの期間は、仮庵に住むようにと命じられている。

主がイスラエル人をエジプトから導き出されたということを

後の世代に教えるため、今でもこの祭りを喜びをもって祝っている。

▶︎キリストの地上再臨の後、千年王国が地上に設立されたとき、

　仮庵の祭りは成就する。仮庵の祭りは喜びの祭り。

キリストが統治する千年王国がなぜ仮庵、仮の住まいなのかというと、

千年後に天と地が新しくなり、天からエルサレムが降りてくるのだが、

その新天新地の世界が本物の世界、神と共に住む永遠の世界であり

千年王国は仮の王国だからなのかもしれないと書いていて思った。

神の完全数、７。

イスラエルの祭りも７つである。

「終わりのラッパの意味とイスラエルの祭り」でも書いたが、

神のカレンダーは予定通りに動いており、

キリストの死と復活と聖霊降臨により、春の４つの祭りは祭りの日に成就した。

今は夏の時代で、時が来たら秋の３つの祭りが一気に始まる。

現在、携挙を待ち望む人たちの間で通説となっているのが以下の箇所である。

マタイによる福音書 24:36 (口語訳)

その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。

マルコによる福音書 13:32 (口語訳)

その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。

これらの箇所が、

「携挙はいつ起こるのか、誰も知らない」

という解釈になっているのだが、

イスラエルの７つの例祭の歴史と、

過去に実際に、

イスラエルの祭りの当日に、神自身が預言を成就している

ということを考えると、個人的にはどうしても

携挙はラッパの祭りの時に成就する

としか考えられないのだが。

これからも真理を探究していく所存である。

以下、ぱっと流してみただけの動画だが、気になることを言っていたのでスクショした。

イスラエルの7つの例祭に見える預言的型とその成就ー過越の子羊イエスの死と復活、教会の携挙

以下、とても気になっている。

異邦人が、勝手に新しい日を作り出したということであろうか。

だとしたら、それは背教と言えないだろうか。

「携挙はいつ起こるのか、誰も知らない」

という解釈がされているのは、

神のカレンダー、つまり元々のユダヤ暦を無視したことで起きている

背教の結果であるとするならば、悔い改めなくてはならない。

携挙はラッパの祭りの時に成就する

かもしれないからである。

イスラエルの2024年の祝祭日を見ると、

今年のラッパの祭り＝ロシュ・ハシャナは10月3日である。

来年のラッパの祭り＝ロシュ・ハシャナは9月23日である。

携挙はそのタイミングで起きるかもしれない。

イスラエルの7つの例祭を調べて見えてきたこと