江蘇省の常州市へ行ってきました。
ここは、モーター関連の業者が多く、
出張の機会も多くあります。

日本だと兵庫県明石市に東経115度の子午線が通っていますよね。
中国は広いので、幾つかの市で、同じ様な事があるのですが、
この常州市は、120度の線が通過している場所なんです。


東経120度


恐竜のテーマパークの前に、120度の線が描かれていました。


取引先の社長と


樹脂部品を仕入れている業者の社長さんと記念撮影・・
昨年7月に父が死去し、日本に戻りました。小さな町工場ですが、父親の跡を引き継いでやってます。中国、韓国、台湾と、広げるだけ広げてきた兵站線なので、収拾つかなくなってますが、ボチボチやってます。来月は、久しぶりの米国出張もあって、言うほど、日本にもおりませんが、、、ブログは書けると思います。。
 更新期間が長くなってしまいました。電磁鋼板の続きです。前回までに、電磁鋼板に求められるポイントを書きましたが、では、電磁鋼板とは、どの様な材質でしょう? 
 
 電磁鋼板は、一般の鋼板に珪素を混入して製造されます。別名、珪素鋼板とも呼ばれます。各種のグレードが存在しており、このグレードと、板厚(=鋼板の厚み)により、モーターの性能が異なります。国内で生産しているメーカーは、主に2社で、新日鉄とJFE(旧川崎製鉄)です。
 
 世の中のモーターの大半が、この電磁鋼板を使用する為、この2社の技術レベルが、産業全体の競争力を左右すると言っても過言ではありません。輸入品(他国製の鋼板)に比べれば、まだ日本製が、性能面では優位に立っています。優れた性能の電磁鋼板を使う事で、日本製のモーターにも技術面、性能面での優位性が生じています。価格面での劣勢を跳ね返す程であるかどうかは微妙ですが・・・
 
 厚みについては、鉄鋼メーカーよりも、後工程のプレスメーカー、もしくは積層工程(溶接やカシメ)の業者の技術レベルが重要になってきます。一般的なモーターの板厚は0.5~0.35程度ですが、高級なサーボモーター等では、0.1mmという機種も存在します。では、そもそも、何故、板状にする必要があるのでしょう?
 
 塊で、同形状にすれば、もっと安く早く作れますが・・・
 
 続きは、次回~