角田光代著「今日も一日きみを見てた」
その時は読みたい本があったので買わなかった本。
持ってるならそのとき教えてクレ!と文句はあるものの、
読めて良かったので不問とします。
小説家の角田光代さんが
憧れの漫画家 西原理恵子さんからもらった
アメショのトトちゃんとの出会いから4年間を綴ったエッセイ。
読みながら
私もムギが初めて暮らす猫だったので
友人からの写真で見た時のこと(今となってはかわいいムギより友人パパの毛の生えた手のほうが印象的ですが…)、
とりあえずホームステイのつもりで暮らし始めた3日目に、ムギと離れることを想像して電車の中で泣いたこと、
「喉を鳴らす」ことが理解できず、このコは肺が悪いんだ…と思い込んだこと、
何かあれば心配しやたら病院通いや電話相談をしていたこと、
角田さんの戸惑いや新鮮な驚きとともにいろんなことを思い出しました。
『もふもふ』はもふもふとしか表現できないという猫用語や
小説家らしい視点でトトと角田さん、トトと旦那さんという二者だけの関係があるなど
猫飼いならばわかるわかる!と膝を打ちたくなるところが随所に。
その中でも特に
BC(Before Cat)とAC(After Cat)の「猫、世界を変える」は
小説や映画での
猫に対する残酷描写があると
それだけでその作品の印象が決まってしまうようになり、
果てはその作者が猫飼いだと知ると
「猫飼いのくせにこんな描写をするなんて!」と憤慨してしまうようになってしまったのです。
政治家やら芸能人やらの瑣末な発言を取り上げて
攻撃する人たちのことを
そこは真意じゃないでしょ?と冷めた目で見ていましたが
なんてこったい自分が「作品を正しく読めない人」になっていたと気付かされました…
それはともかく、
すべての猫飼いさんにオススメしたい本です。

