16件目は牛久市にあるウイングホーム
ここは地場の工務店で輸入住宅を手掛けています。
結構本格的で、アメリカやカナダに何度も行き、勉強している工務店です。
そして現地大使館職員や日本の大手ハウスメーカーも
見学・研修に来たことがあるという実力派。
多数の本にも取り上げられている工務店。
年間棟数は5~6棟ほどで一棟一棟こだわりをもって建築している印象です。
オークヴィルホームの営業マンはアメリカには行ったことがなく、
グーグルマップで勉強していると言っていたけど、
ウイングホームの社長 坂東氏は本当に現地で勉強してきた人間です。
どちらかというと本物志向、なんちゃってアメリカンハウスではないです。
断熱材は木の樹液を使用したりセルロースファイバーを使用したりしている。
木の樹液を使っている業者はほとんどないと言っていた。
正直これは初めての断熱材です。
そして輸入住宅といえばドライウォール。
よくアメリカの映画やドラマで出てくるあれです。
そして2×4に関しては元祖なので言うまでもなく。
日本の2×4とは色々違いアメリカのやり方をそのまま取り入れています。
高性能住宅やサスティナブル住宅に力を入れていること、
日本式2×4は本来のそれとは違うこと、
日本の住宅の問題点を説明されました。
最近工務店を回っていて思うのですが、値段はそれなりにします。
坪80~100くらいです。
ただ、大手ハウスメーカーと違い完全自由設計です。
大手ハウスメーカーの場合自由設計といいつつも色々決まりや縛りがあります。
断熱材も使用材料も形もすべて自由設計。
色々な本に載り、色々な人が見学に来ていることから
クオリティが高いのは伺えます。
そしてグーグルの口コミも良いです。
社長の人柄は非常によく、わかりやすく色々説明してくれます。
健康な家を作ることの大切さや、
大手ハウスメーカーと工務店の利益率について
アメリカ式の2×4の導入など
聞いていて興味の沸く内容は多々ありました。
ひとつ気になることがあります。
それは坂東社長のワンマンな感じがする。
これは実際に現地に行って勉強したのは坂東社長のみ。
となるとほかの社員や職人は坂東社長の指示あっての人たち。
家族経営っぽいことから坂東社長以外がいないこと。
坂東社長が高齢だということ。
そんなことを総合的に考えると社長が引退した後の会社はどうなる?
特にこうゆう輸入住宅系はメンテできる業者は限られる。
今後10年坂東社長がいるかどうかもわからない。
そんな不安要素を感じてしまった次第です。
ここ茨城南部では蔵持や国分建設といった
そこそこ名前の通った地元工務店がつぶれた経緯があるため工務店選びは慎重です。
家は建てて終わりではなく、建てた後も付き合いが続きます。
そのため、今後も会社が存続していきそうかも考えなくてはいけません。