ニコニコ動画などで「ガチムチパンツレスリング」というMAD作品に登場するゲイポルノ男優、ビリーヘリントン氏が交通事故で亡くなりました。
心よりご冥福をお祈りします。
僕はガチムチパンツレスリング関連の動画を見たことはありません。淫夢動画も同様ですが、そう言った性的なコンテンツをさらにネタにした創作というものに抵抗感があったんですね。これらのコンテンツが最盛期にあった頃、僕は男子校に通う中学生だったので、当然周りにはレスリング民や淫夢厨と言った人種が決して少なくありませんでした。
ではなぜ見たこともないMADの登場人物に言及したか?最初のきっかけはただの気まぐれなのですが、亡くなってから話題が再燃したビリー(以下兄貴)なついて興味が湧いた(♂)からです。(いや単純に)
周りにも兄貴の死を悼む声が多く、これほど慕われる理由を知りたかったのもあると思います。
とは言えゲイポルノを見るのも(失礼ですが)抵抗があったので、兄貴のインタビュー動画を見ました。これは兄貴がニコニコのイベントのために来日した時のもので、有志がホテルまでインタビューに行ったそうです(リンクは貼りませんが探せばすぐ見つかると思います)。
考えて見るとゲイポルノ男優が海外の動画配信サービス業を営む会社のオタクイベントに招かれるというのも可笑しな話です。しかし兄貴は自分のMADについて「素晴らしい」「性的なコンテンツをこのように改変するのはクリエイティブでありクールだ」と絶賛していました。
また終始真摯な態度で取材に応じ、最後に「ファンにメッセージを」と請われると、素敵な笑顔で「イベントで会おう!」とコメント。慕われる理由がわかるというものです。
さて、こうして兄貴に初めて触れた(♂)僕ですが、動画を見終わった後、頭には少し別のことが浮かんでいました。
前に少し話題になった「日本の文化を誤って広めている外国の道場/店に行き、ドッキリ形式で誤りを正す」という番組についてです。「本物の寿司とはこういうものだ」「こんなデタラメな型は剣道ではない」など様々な国の様々な場所に行き、その道の達人が「正しい」日本文化を見せつけるというもの。ツイッターでは肯定的な意見もありましたが、「やりすぎ」「日本だって他国の文化を改変して我がものとしている」などの意見が出ていました。
この番組と兄貴がどう関わってくるのか?それは「寛容さ」という点です。兄貴は自分の出演したポルノビデオを空耳などを付け加えてMAD化したもの(ある種著作権/肖像権侵害?)をクールであり、クリエイティブな作品として賞賛していました。
かたや日本の番組はどうでしょうか。「日本文化」とやらを持ち帰ってそれぞれ自由な形で発展しているところへ「本物はこうだ!」と「直しに」行ったりします。
兄貴がニコニコのMADを見て「ここのセリフはこう言ってるんだ!」なんて言いながら動画製作者のところに殴り込みにくるような人だったら、こんなに慕われてはいなかったでしょう(関連付けが強引かな?でも僕の中ではリンクしてるんですよ)。
日本人も兄貴のように、改変を「仕方ねえな」と言って許容できる度量を身につけられればいいのですが、道はだいぶ長いようです。
兄貴の話から思わぬ方向に思考が伸びてしまいましたが、読者の方が1人でも「なんとなく言ってることわかるなぁ」と思ってくれれば嬉しいです。
最後に重ねて、兄貴のご冥福をお祈りします。
R.I.P
心よりご冥福をお祈りします。
僕はガチムチパンツレスリング関連の動画を見たことはありません。淫夢動画も同様ですが、そう言った性的なコンテンツをさらにネタにした創作というものに抵抗感があったんですね。これらのコンテンツが最盛期にあった頃、僕は男子校に通う中学生だったので、当然周りにはレスリング民や淫夢厨と言った人種が決して少なくありませんでした。
ではなぜ見たこともないMADの登場人物に言及したか?最初のきっかけはただの気まぐれなのですが、亡くなってから話題が再燃したビリー(以下兄貴)なついて興味が湧いた(♂)からです。(いや単純に)
周りにも兄貴の死を悼む声が多く、これほど慕われる理由を知りたかったのもあると思います。
とは言えゲイポルノを見るのも(失礼ですが)抵抗があったので、兄貴のインタビュー動画を見ました。これは兄貴がニコニコのイベントのために来日した時のもので、有志がホテルまでインタビューに行ったそうです(リンクは貼りませんが探せばすぐ見つかると思います)。
考えて見るとゲイポルノ男優が海外の動画配信サービス業を営む会社のオタクイベントに招かれるというのも可笑しな話です。しかし兄貴は自分のMADについて「素晴らしい」「性的なコンテンツをこのように改変するのはクリエイティブでありクールだ」と絶賛していました。
また終始真摯な態度で取材に応じ、最後に「ファンにメッセージを」と請われると、素敵な笑顔で「イベントで会おう!」とコメント。慕われる理由がわかるというものです。
さて、こうして兄貴に初めて触れた(♂)僕ですが、動画を見終わった後、頭には少し別のことが浮かんでいました。
前に少し話題になった「日本の文化を誤って広めている外国の道場/店に行き、ドッキリ形式で誤りを正す」という番組についてです。「本物の寿司とはこういうものだ」「こんなデタラメな型は剣道ではない」など様々な国の様々な場所に行き、その道の達人が「正しい」日本文化を見せつけるというもの。ツイッターでは肯定的な意見もありましたが、「やりすぎ」「日本だって他国の文化を改変して我がものとしている」などの意見が出ていました。
この番組と兄貴がどう関わってくるのか?それは「寛容さ」という点です。兄貴は自分の出演したポルノビデオを空耳などを付け加えてMAD化したもの(ある種著作権/肖像権侵害?)をクールであり、クリエイティブな作品として賞賛していました。
かたや日本の番組はどうでしょうか。「日本文化」とやらを持ち帰ってそれぞれ自由な形で発展しているところへ「本物はこうだ!」と「直しに」行ったりします。
兄貴がニコニコのMADを見て「ここのセリフはこう言ってるんだ!」なんて言いながら動画製作者のところに殴り込みにくるような人だったら、こんなに慕われてはいなかったでしょう(関連付けが強引かな?でも僕の中ではリンクしてるんですよ)。
日本人も兄貴のように、改変を「仕方ねえな」と言って許容できる度量を身につけられればいいのですが、道はだいぶ長いようです。
兄貴の話から思わぬ方向に思考が伸びてしまいましたが、読者の方が1人でも「なんとなく言ってることわかるなぁ」と思ってくれれば嬉しいです。
最後に重ねて、兄貴のご冥福をお祈りします。
R.I.P