少女と出会った。

少し・・・いやかなり変わった娘だ。



はじめて彼女を見かけた時、彼女は周りなど全く気にもせずに何かに没頭していた。


今思えばなんでそんなことをしたのかわからないが、その時は気になって仕方がなかったから思わず声を掛けてしまっていた。



彼女は何かを彫っていた。

・・・・・・星?のように見えるが何なのだろうか?



あまり彫刻は得意ではないのだろうか、手には痛々しいほどに包帯が巻かれていた。

にもかかわらず、彼女はその得体の知れない何かを彫り続けようとしている。



何がそこまで彼女を動かすのか俺は興味が沸いて彼女に話し掛けてみた。

が、よくわからなかった。


わかったことと言えば、彫っているものは彼女の好きなものということ。

自主的に彫っていること。

その好きな物のことを考えるとどこか遠い世界に精神が旅立ってしまうということくらいだった。

ついでに、その間ぼ~っとしてるせいで周りが見えていないこと。


まあ最後のはどうでもいいことなのだが、彼女に伝えると、彼女は頑なに否定するのだ。

いつか痛い目見なくちゃわからないのだろう、きっと。




彼女がぼ~っとしている間に俺はナイフを奪っていた。

何がどうというわけではないが、なんとなく心配だった。

女の子がここまで手を怪我して何かをするというのが不自然だと感じたから。




彼女には悪いと思ったが、手の怪我が治るまで没収と告げてその場を後にした。



さて、彼女はおとなしくしていてくれるのだろうか。





おしまい

早く大人になりたい。
僕はいつも思っていた。


僕の後ろに付いて回る父の姿に振り回されなくて済むように。
なにより彼女と対等な目線でいられるように。



今日は突然の任務に駆り出された。
本当なら休みだったのに。
屋敷でゆっくりと過ごそうと思っていたのに。

それでも文句は言っていられない。
これが僕の望みを叶えるために選んだ僕の道だ。


初め、任務を聞いたときはなんで僕が?なんて思ったが
任務を終えてみれば、なるほど、確かに僕が適任かもとも思えた。
しかしながらヤツの思惑が見え隠れしてるようにも思えてなんだか面白くない。



任務自体はなんてことはない盗掘者達を捕らえるというものだった。


そこまでは問題なかったのだが、なぜ僕がそいつらと別の任務をこなさなきゃならないのだ?


アイツは何を考え、何を企んでるというのか。
ヤツの手駒として動かされてる気がしてならない。



それでも僕は従うしかなかった。
僕はまだ子供としか見られてなく、未だアイツの影を振り払うことが出来ていないのだから。



早く大人になりたい。





おしまい




Android携帯からの投稿

新たな学園にやってきて数日が経った。


近辺の学校の中では伝統のある学園らしいが

この学園はなかなかに面白い。


まずは先生方。


銅像になって生き永らえる校長、鬼軍曹のような強面の担当教員、妖艶な雰囲気を醸し出す保健医、正真正銘の子供先生。


なかなかというよりもかなり個性的だ。



そしてそんな先生たちもさることながら生徒も変わっている。



勇者になりたがって、1人で突っ走り空回りして自滅する奴とか


なんかすごい人の血を受け継いでるとかって、とにかく偉そうにしてる奴とか



2人とももっと視野を広げたら良いのに。

そんなことにこだわるよりも、もっと自分が恵まれてることに気づけると良いのにね。


どこまでも一緒についてきてくれる人たちが周りにいるんだからさ。




かく言う俺もこの学園に来て新しい仲間に出会った。

彼らも俺と同じ時期に転校してきたみたいだ。



つまりは知り合いがいない同士、仲良くしましょうってヤツだな。



まあ、悪い人たちではなさそうだし、むしろ頼れるくらいすごい奴らばかりな気がする。


初めに出会ったのがこいつらでよかったと思うよ。



これならこの学園で楽しく過ごしていけるような気がする。






おしまい





ファイナルファンタジーX/スクウェア
¥9,240
Amazon.co.jp