日本は平和だ。
少なくともテレビやネットで目に付くニュースは極めてタブロイド的なニュースばかりだ。 こういう社会はキライではないし、むしろ歓迎すべきなのかもしれない。 皆の関心事を挙げてもらった時、その上位がピコ太郎やスマップの解散だったというなら、それはとても平和な国家が築かれていると言える。 ただ、人々の関心がどうあれ、せめて民放や大手サイトが発信する 「ニュース」 を名乗る番組ではもう少し国際情勢を織り込むべきだし社会的な問題、詰まり堅い話の比重を高くするべきだ。 日本の平和は安泰ではないからだ。
島国根性、、、というのだろうか。 日本人の内向性というか、ナイーブさというか、そうっいったものは既に日本人のDNAに刷り込まれている。 周りを海で囲まれているから難民も流入してこなかったし、敵も簡単に攻め込んではこれなかった。 今より遥かに情報が欠如している時代に 「日本は特別」「日本は神の国」と勘違いした人達が無謀な戦争に突入して行ったこともよく理解できる。 だからこそ、日本人は全員が自から意識して国際情報にアクセスし、日本という国家を客観的に見る努力を怠ってはいけない。
折角世の中がインターネットの出現で世界情勢のニュースが得やすい社会になったのに、それが有効に活用されていないのは残念な限りだ。 大手サイトも含めたマスコミがこれら情報の渦の中から吟味された情報を報道し、国民に問題提起する事は出来ないものだろうか。 それが民度を高め、選挙を通して政治家の質を高め、最終的に日本という国家を高める。 一票の重みがどうだとか、政治はこうあるべきだ、とかありきたりのコメントしか出来ないコメンテーターを何人揃えて報道番組を作ったところで、普段から諸々の課題について考えていない人々がその番組を見てピンとくる筈もない。 常日頃から鍛えないと腹筋がつかない様に、常日頃から諸問題を考えていないと国際感覚は身につかない。
TPPもTrumpの出現も沖縄の問題も北方領土もヨーロッパで起こっているテロも、全てに繋がりがある。 数百年前ならいざしらず、今の日本は日本だけでは成り立たない(もちろん他国も同様)。 日本の平和も日本だけで成り立つ訳もなく、世界で起こる諸々の課題を自分の事として今から解決して行かないとある日突然(本当は突然ではない)東京がアレッポの様になるかもしれない。