レポ◆誓いのウェディング・キスwith夏輝③《ダーリンは芸能人forGREEイベ》 | 二次元のカレに逃避中♪

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今年6月に行われた《ダーリンは芸能人ドキドキforGREE》のジューン・ブライド・イベのレポです。

思いっきりのネタバレですので、ご注意を。












【誓いのウェディング・キス with 夏輝】step3


6月も中旬になり、私はウォーキングにも自信が持てるようになってきた。

ショーを明日に控え、今日は衣装の最終チェックが待っている。


(いよいよ明日が本番か……)


私はドレスに着替え終わると深呼吸した。

すると、ドアをノックしてデザイナーさんが入ってきた。


デザイナー

「お待たせ、○○ちゃん。  うわっ、よく似合ってる!」


デザイナーさんがドレスに身を包んだ私をまじまじと見つめている。


デザイナー

「あとは……高いヒールにはもう慣れた?」

主人公

「はい、最初はちょっと苦しかったですけど……」


私が正直に言うと、デザイナーさんがクスッと笑う。


デザイナー

「じゃあ、ちょっと歩いてみせてくれる?」


私は靴やアクセサリーも身につけて、本番さながらにデザイナーさんの前で歩いてみせた。


主人公

「こんな感じでいいんでしょうか……?」

デザイナー

「○○ちゃん、ほんとイメージぴったり! いつか本当の結婚式でも着てほしいわ」


私は鏡に全身を映し、ドレスを着た自分の姿をまじまじと見た。


主人公

「……いつか、私も本当に着たいです……」


私が返事をすると、デザイナーさんが嬉しそうに聞いてきた。


デザイナー

「着たいってことは、もうお相手は決まってるのね?」

(え……お相手って、それは……)


私はすぐに夏輝さんの顔を頭に浮かべた。


(……このドレスを着て、夏輝さんと結婚式かぁ……)


私がぼんやりしていると、デザイナーさんが私に向かって言う。


デザイナー

「ふふ、ほんと、楽しみだわ」

主人公

「え、楽しみって……?」

デザイナー

「やだ、明日のショーに決まってるじゃない! どうしたの?顔が赤いわよ、○○ちゃん?」

主人公

「いえ、ちょっと緊張してきちゃって……」

(『夏輝さんとの結婚式を想像していました』なんて口が裂けても言えないよ……)


私は咳払いをして、ついチラついてしまう夏輝さんの顔を追い払おうとした。


(……夏輝さん、ショーにはあんまり興味なさそうだったけど、明日は見に来てくれるのかな……)


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚


その日の夜、私は夏輝さんの部屋に来ていた。


夏輝

「何か飲み物持ってくるよ」

主人公

「あ、ありがとうございます」


私はソファに座りながら、明日のパンフレットを読み返していた。


(夏輝さん……ショーは明日なのにやっぱり興味なさそう……)

夏輝

「……どうかした? 暗い顔してるよ?」


夏輝さんが私の横に座って聞いてくる。


主人公

「そ、それは……」


私は思い切ってショーのことを夏輝さんに聞いてみようと思った。


主人公

「夏輝さん、ファッションショーって行ったことありますか?」

夏輝

「え……? ファッションショーって、たとえばどんな?」

主人公

「たとえばって……ドレス、とか……?」

夏輝

「……ドレスのファッションショーは、行ったことないかな」


私の唐突すぎる質問に、夏輝さんが困惑した表情を見せる。


(やっぱり、もっと別の聴き方したらよかったかな……)


私は夏輝さんの反応に慌てて話を続けた。


主人公

「あ、明日のショーってお客さんは女の子ばっかりなのかなって……。ウェディング・ドレスのショーだし。

 やっぱりウェディング・ドレスは一生に一度は着てみたい憧れですもんね……」


私はそこまで言ってから後悔した。


(これじゃあ結婚に執着してるみたいで、何かイヤな感じだよね……)


私が心配そうに夏輝さんの顔を見上げると、夏輝さんがフッと優しいまなざしを向けてくる。


夏輝

「どうしたの、急に。 何かあった?」

主人公

「……今日、デザイナーさんの結婚式の話聞かせてもらったりして…それで、影響されちゃったのかな……」


私が正直に言うと、夏輝さんが私の頬を撫でるように触れてきた。


夏輝

「そっか……。 ○○ちゃんのドレス姿、すごくきれいになると思う」

主人公

「え……? 夏輝さん、ショーのことも、ドレスのことも……あんまり興味ないのかと思ってました……」


私が驚いて夏輝さんの顔を見上げると夏輝さんは少し恥ずかしそうに打ち明けてくれる。


夏輝

「……本当は明日のショー、すごく楽しみにしてる……」

(え……? 興味なかったわけじゃないんだ……?)

夏輝

「でも……」


夏輝さんは私の頭から顔へと指を添わせるようにして、両手で私を包み込むように抱きしめてくれる。


夏輝

「…うまく言葉に出来なかったけど……いつか……」

主人公

「いつか……?」


その続きを言う前に、夏輝さんが私を抱く腕に力を込めたのがわかった。


夏輝

「いつか、俺のためだけに着てほしい……」


夏輝さんはちょっと照れたように私の耳元でそうささやいた。


主人公

「夏輝さん……」


私は嬉しくて、夏輝さんの顔をまっすぐ見るのが恥ずかしくなる。


夏輝

「……こっち向いて?」


夏輝さんは私のあごを優しく持って私の顔を自分のほうに向けると、すぐに唇を重ねてきた。

ゆっくりと身体を押し倒された私の首筋に夏輝さんの髪が優しく触れる。


(……ちょっと、くすぐったい……)


思わず、クスッと笑ってしまう。


夏輝

「…ん?なに?」


顔を覗き込む夏輝さんの優しい瞳と甘い声に、私の心が満たされていく。


主人公

「幸せだな…って思って」

夏輝

「……うん、俺も」


すぐそこに夏輝さんの顔があって、二人の眼と眼が合うと、夏輝さんはもう一度優しく口づけてくる。


夏輝

「好きだよ……」


私たちはそのままソファにうずもれるようにして幸せな時間を味わった。


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ショーの当日、私は夏輝さんの家からショーの会場まで車で送ってもらっていた。


主人公

「夏輝さん、先にレッスンスタジオに寄ってもらってもいいですか?」

夏輝

「何か忘れ物でもしたの?」

主人公

「昨日の練習の時に使ったパンプスを取りに行くようにお願いされてて……」

夏輝

「いいよ。 じゃあ、ここで待ってるね」


そう言って、夏輝さんはレッスンスタジオの近くで車を止めた。


主人公

「でも、時間がかかっちゃうかもしれないし……

 山田さんと、スタジオで待ち合わせしてるんです」

(それに、こんなところで車止めて待ってたら、ファンに見つかっちゃうかもしれないし……)


夏輝さんは心配そうな私の顔を見てフッと微笑んだ。


夏輝

「わかった。 ……じゃあ、先に行ってる」


私は、夏輝さんに小さく手を振って車を降りた。

歩き出した私の足がスタジオの入口に差し掛かったところで、夏輝さんの声がした。


夏輝

「あ、そうだ」


振り向くと、夏輝さんが窓を開けて手招きする。


主人公

「忘れ物ですか?」

夏輝

「うん、そんなとこ」

(あれ……? 荷物は全部持ったはず、だけど……?)


私が首をかしげながら車の窓に顔を近づけた瞬間、夏輝さんがチュッと短いキスをくれる。


主人公

「な、夏輝さん?!」


私は慌てて顔を離し、周りを見渡した。


(……こんなところで、恥ずかしいよ……)


夏輝さんは何も気にしていない様子でクスッと笑う。


夏輝

「……いってらっしゃい。 また会場でね」


そう言うと、夏輝さんは前を向いて去ってしまった。


~ to be continued ~