晴れやかな空とはうって変わって「なんだか調子が出ない…」という日はありませんか?
快眠コーディネーターの力田正明先生によると、「この時期の“なんとなく体がだるい”“なかなか寝付けない”“お肌の調子がよくない”という不調の原因には寝不足がある」とのこと。
単に寝不足といっても、徹夜が続いて睡眠時間が確保できなかったなどの短時間睡眠だけを指すものではなく、体調やメンタルが要因となって、慢性的に睡眠が短くなっていることもあるそうです。そこで力田先生にこの時期に陥りやすい寝不足の原因を分析してもらいました。
■1:日中にゴロゴロ&ダラダラ
気候の変化で体内リズムが乱れ、日中の眠気が出てきます。仮眠(30分以内)以上の昼寝をとってしまうことで、夜に寝付けないという入眠障害を起こします。また、寝なくてもゴロゴロして日中の活動量が減ると、寝付きが悪くなることも。
■2:自律神経の乱れ
気候の変化が激しいこの季節は、“自律神経の嵐”といわれるほど、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすく、寝る時にリラックスできない状態に。自律神経の乱れによる寝不足は慢性的になる傾向が高く、血圧にも影響してしまいます。
■3:環境の変化によるストレス
日々活動的になるこの季節特有のストレスで、交感神経優位状態での浅い睡眠になりがちです。中途覚醒などを起こし、睡眠の質・量ともに低下しやすくなります。
■4:日中の不安
仕事や人間関係の失敗などをベッドの中まで持ち込み、考え込むことで寝不足に。
■5:飲酒
いつもより出歩く機会が増え、過度の飲酒と寝付く時間の乱れによる体内リズムが乱れがちに。飲酒は少量ならば寝付きが良くなりますが、利尿作用などによって一晩の睡眠の質は低下します。
■6:ダイエット
偏った食生活や過激なダイエットは、眠気を発現させる睡眠ホルモンの生成量を減らしてしまいます。睡眠ホルモンの原材料の栄養素が欠乏してしまうため、眠りにくくなるのです。
■7:冬太り
冬の間につい太ってしまった人も要注意。太ってしまうと睡眠時無呼吸症候群にもなりやすく、知らずに寝不足の状態になっていることも。
寝不足になると、イライラする、物忘れが多くなる、集中力がなくなる、疲れやすい、下痢をしやすい、立ちくらみ、動悸・息切れ、吐き気、頭痛、息苦しさなど、多様な症状を引き起こします。
特にこの時期は、ちゃんと睡眠が取れているかどうかにも気を配っていきたいものです。
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