債券投資の困難化が進む | 田舎の投資家ブログ

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これまで機関投資家の多くは、余剰資金を国債や地方債、社債といった債券を中心に運用を行ってきました。2013年以降の日銀の量的緩和政策の影響で長期金利が低下する中でも、投資年限の長期化や社債の活用などで対応していたようです。しかし、昨今のマイナス金利の導入などによって、短期だけではなく長期債の金利までもが大幅に低下(イールドカーブのフラットニング)し、数日前には20年国債が初のマイナス金利を付けました。


こうした環境を受けて、自前でディーリングを行うことが難しい第2地銀や地域金融機関(信金・信組等)などで、比較的利回りの高い外国債券投資や投資信託運用(REITや海外債券ラダーファンドなど)を増加させるケースが増えてきているようです。
最近では、利回りを求めて、今まで投資対象にしていなかった元本毀損リスクを負う債券を買う金融機関も出てきており、こういった商品では比較的高いクーポンの代わりにクレジットや為替・株価の変動リスクを負っています。


また、マイナス金利の債券では償還まで持ちきった際の収益よりも途中で売ってしまった方がトータルの収益が高いという異常な状況もあり、債券市場は行き着く所まで来たなという印象があります。


うちの会社でもリスクを取った運用を行うべきか、債券の益出しで利回りの減少分を補うか、悩ましい状況が続いています。ただ、益出しをしたとしてもまともな再投資先がないというのが現在の市場環境の辛い所です。
機関投資家サイドの本音(不満)としては、日銀の金融政策のツケを全て負わされているといった所ではないかな。