先日、読者さんから「なかなか断薬ができない」とコメントを頂いた。私は、最近それは仕方がないことだと思っている。最初に言っておくが、このブログで伝えたいのは「不眠症でどん底まで落ちても断薬という最後の治療法が残されている」ということだ。減薬・断薬は、不眠症や離脱が悪化して、睡眠薬ではどうにもならなくなってからでも遅くない。

断薬はなるべく早期に実行した方が回復は早いし楽だ。しかし、人はそれぞれ生活があり、環境的に断薬ができないこともある。断薬はいつでもできる。だから、不眠が悪化し、体調や精神が壊れ、八方塞がりになったら実行すればいいのだ。それでも全く遅いことはないし、問題もないのだ。

最悪なのは、不眠が悪化してほとんど眠れなくなり、睡眠薬の組み合わせも、ODもできなくなって追いつめられた時に、絶不眠の恐怖に震えながら、しかも治療の方法がわからず、絶望することだ。私は、絶不眠に苦しみながら絶望する期間が2年近くあった。あの時期は、本当に精神的に辛かった。

あの時、不眠治療に断薬という選択肢があることを知っていれば、どんなに精神的に楽だったろうか?わざわざタイに向精神薬を処方されに渡航することもなかっただろうし、その後、向精神薬の離脱で希死念慮に追い込まれることもなかったのだ。

人間は、弱い。日常生活を送りながら、睡眠薬を減薬すれば眠れなくなるのに、断薬することは言うほど簡単ではない。私も、常用期に完全断薬を4〜5回挑戦した。最初は、2〜3日でギブアップし、最終的には1週間絶不眠で一睡もできなかったが、体調が悪くなって止めてしまった。減薬は、もう数え切れないほど試しているが、錠剤を1/4づつくらい減薬していくと、すぐに眠れなくなる分量になる。絶不眠を何日か続けると、フラフラになり、もうアウトだった。

睡眠薬の恐ろしさと、最後の治療法として断薬を勧めている私でさえ、常用時は減薬、断薬を試しても途中で何度も断念している。睡眠薬を止めて、絶不眠を受け入れる(不眠悪化)ことは、並大抵の精神力ではできない。いや、99%無理ではないかと最近感じている。

ただでさえ眠れないのに、睡眠薬を止めて、ますます眠れない状態にして治療する。文章を書いていても、意味がわからない(^o^)。しかし、表面的に減薬治療とはそういうことだ。これを常用時で少しでも眠れている時に受け入れる事自体不可能なのだ。

減薬は、不眠症の悪化や離脱の悪化で、体調的にどうにもならなくなってしまってからでも遅くない。重要なのは、その時に絶望せず、「断薬という最後の治療法」が残っていると希望を捨てないことである。それから実行すればいいのだ。