ユキエ | アルツハイマー・ディジーズ

ユキエ


yuke


「ユキエは戦争花嫁として、人種差別の根強く残る米国南部のバトンリュージュで40余年を生きた。 二人の息子が親元を離れた直後、夫が友人の裏切りに合い財産も名誉も奪われてしまう。失意の彼にとって唯一の理解者は妻のユキエだったが、ある日突然彼女はアルツハイマー病におそわれる。 深い寂寥感の中で夫は、自分の名誉が回復したならば、あるいは、結婚以来帰っていない日本に行けば、ユキエの病が治るのではないかと心を迷わせるのだが…。」


アルツハイマーを扱った作品をこのごろテレビでも映画でも本でもよくみかけるのですが、私の見たなかで一番良かったです。何より、視点がユキエを一人の人間として同じ目線でちゃんと作品ができあがっていることがすばらしい。病気のことをよく理解していないとこんな風な作品にはならなかったとおもいました。


何も知らないと、病気や障害があるとその人のことを宇宙人のように思いがちです。でも、小鳥とか猫とか風とか花とかと話ができる人間なのに、どうして同じ人間同士で会話がなりたたなくなってしまうのだろう・・と私は何度も思ってきました。主人公リチャードの苦しみと愛情は、私にいろんなヒントをくれたと思います。