新美南吉さんの詩です。
『天国』
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
どのおかあさんも
どのおかあさんももっています。
それはやさしい背中です。
どのおかあさんの背中でも
赤ちゃんが眠ったことがありました。
背中はあっちこっちにゆれました。
子どもたちは
おかあさんの背中を
ほんとうの天国だとおもっていました。
おかあさんたちは
みんな一つの、天国をもっています。
なんて優しい詩なのだろう。
自分の背中には子供を育てるための天国が備わっているなんて、なんて素敵なんだろう。
この方「ごんぎつね」を書いてる方です。