やりたいことをやってはいけない。
我慢するのは良いことだ。
この言葉を聞いて
どう感じますか?
我慢の先に良いことがある。
苦労しないと幸せになれない。
昭和生まれって
そんなふうに言われたり、
教えられたりしていることが
多い気がします。
私もそうでした。
中学生の時はお小遣いをためて、
高校生になって
アルバイトをするようになってからは
アルバイト代のほとんどが
服に変わるくらいでした。
でもここ数年の私はちがいました。
夏はTシャツ、冬はトレーナー。
下はいつもデニムパンツ。
しかも同じものの色違いを
数枚そろえて着まわす。
だって毎日服選ぶの面倒だし。
出かけるところもないし。
子どもたちのことで忙しいし。
服は好きだけど子どもたちに選ぶのが楽しいから、
私はそれでいいんだ。
それに子どものために我慢するのって
いいことだよね。
そう思っていました。
コロナで外出できない、
子どもたちの学校や塾、部活の送迎、
そしてダブル受験。
ちょうどそんな時期。
好きな服を楽しむことや、
それを着て出かけることが叶わない。
そうしたいと思ってもできないから、
悲しくなる。
だからやりたくないふりをすることで、
自分を護っていたのです。
ところがはじめは「フリ」だったことが、
だんだん「フリ」じゃなくなってくる。
あんなに好きだった洋服やさんが、
面倒でたまらない。
ならんでいる服を見ても
なにも感じない。
むしろたくさんありすぎてストレス。
だって買うものはTシャツかトレーナーだけだから。
そんな中ごくたまーにある
出かけなくてはいけないときの服選びが、
本当に苦痛だった。
着たい服ないし。
ホントは出かけてる場合じゃないし。
こんなふうに
やりたいことやほしい気持ちを抑え続けていると、
いつしかそれを感じなくなって、
「やりたいことがない」って本気で思えてきます。
心の底から湧いてくるワクワクする気持ちを
まるでモグラたたきのように
叩いてひっこめて。
やったー!今日も勝った!
そんなことを繰り返していました。
これは服に限ったことではありません。
私たちは、
我慢するのは良いことだと教えられてきたし、
やりたいことを我慢するとほめてもらえた。
だから
「我慢するのは良いことだ」
っていう思い込みがある。
でもあるとき私は、
「やりたいこと」をやってみました。
それは今のお仕事場である
「さくや」にはじめて行った時のこと。
「これ、似合いそう!着てみなよ」
と言われて、
つきあいで履いたつもりのスカートが、
なぜかとても心地よく感じたのです。
ここ何年も、
動きやすくて汚れてもいい服で走り回っていた私。
自分のやりたいことを我慢することで
「よし、よくがまんしたね」
って自分をほめていた私。
休まず働くことで
自分の価値を認めていた私。
つらいこと、苦しいことこそ
やらなければいけないと思っていた私。
そんな私に
「休んでいいよ」
って言ってくれてる気がしたのです。
そして
本当は服を楽しみたかった気持ちを
普段は着ない服を買うということは、
そのときの私にとっては
とても勇気がいることでした。
でも本当の気持ちを大切にしたかった。
根拠はないけど、
これをしたら
変われる気がしていたのです。
そこで自分を大切にした結果、
なんとすごいことが起きました!
今まで「無理だ」と思っていたことが、
次々できるようになっていき、
たった三か月で
やりたいことが叶っていったのです
まずは
好きなアーティストのLIVEに行けたこと。
そもそも、
今までだったら行こうと思わなかった。
帝国ホテルでアフタヌーンティーできたこと。
高級な場所に行くこと、
食事に時間とお金をかけることは
無駄だと思っていた。
パソコンやスマホ、
なにかを企画したり計画を立てたりすること、
人と話すこと、
好きなことが全部叶うお仕事に恵まれたこと。
お金は苦労しないと
受け取ってはいけないと思っていた。
今までだったら
逢えなかった人たちに
出逢えていること。
服を買ったこととこれらのことは
一見なんの関係もないように見えるけど、
「やりたいことをやってもいい」
って自分に許可を出したから、
やりたいことができるようになったのです。
やりたいことはやってもいい。
多くの人が発信しているように
それは自分で決めるだけでした。
そうすると雪崩のように
やりたいことが叶っていきます。
でもこのときの第一歩はちいさくてOK 。
これも本当でした。
脳は変化を嫌うからです。
それは
「恐怖」や「不安」という感情で
おそってきます。
そこを無理矢理振り切って行動すると、
きっと引き戻されます。
今までの私がそうでした。
焦って行動して、
潜在意識がついていかずに、
変化が怖くなって
自ら元の状態に戻っていました。
だから、
ワクワクできるくらいの小さな変化から。
そしてその小さな変化がまた次の変化につながり、
大きな変化になっていく。
私は好きな服を1枚買っただけで、
三か月後には別人になりました。
もしあなたが
やりたいことを我慢しているのなら、
それとはまったく関係なくてもいい、
何か小さな「やりたいこと」を
叶えてあげてください。
コンビニで一番好きなスイーツを買う、
とかでもいいんです。
やりたいことをやる許可を
自分で自分に
出してあげてください。
あなたはなにを許可しますか?