黄色のキャップにブルーのボトルでおなじみのヤマトのり。小学生のころ、図工や理科の時間に
大活躍してくれた。付属のヘラが付いていたけれど、ムニュッとした感触が楽しくて、必要以上に
たくさんの量を指で塗っていた。
ヤマトのりの原型ができたのは百十年前の一八九九年。当時、のりは米を煮出して作る“生もの”で、
保存がきかなかった。
東京で炭や薪(まき)を売っていた木内弥吉は、炭を小分けする袋を閉じるために使うのりがすぐに腐り、
困っていた。木内はのりが腐るのを防ぐため、当時の識者から学んで防腐剤を使用したのりを完成させ、
日本で初めて、ビン入りの保存がきくのりを販売。完成したのりが「大当たりしますように」と願いを込めて、
ビンには矢が的を射るマークをあしらい、商品名も「ヤマト(矢的)のり」とした。
保存がきいて、持ち運びに便利なヤマトのりは企業や学校などから好評を博し、売り上げを伸ばした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091025/CK2009102502000054.html