治療キーワード:痛くない麻酔、35Gエンジェニードル、世界一細い針、針の太さ
おはようございます。札幌ル・トロワビューティクリニックVogue院長前田です。
前回のブログで35Gエンジェニードルの話になりましたが、針の太さについて少しお話したいと思います。
針の太さを示すG(ゲージ)ってなんなんでしょうか?
ゲージは針の太さを決定する単位のことを言います。
慣れている医療者ならなんとなく
・ボディピアスの時にすごく太い針を使用するため16Gを
・薬液を吸引する場合は太めの18Gを
・手術の時は20Gくらいの太い針で点滴を
・外科手術で早く麻酔を広範囲に行いたいなら23Gを
・形成外科などで少し痛みを和らげてあげたいなら27Gを
・美容外科で痛みを少なくするレベルなら30Gを
などと、現場で使われる感覚でゲージ数を覚えています。
しかし我々は距離換算としてmやcm、mmを多用しておりますので、感覚的ではなく客観的な値で評価すると
引用元:https://www.terumo.co.jp/medical/equipment/me11.html
これはテルモの規格表なのですが、
18Gは1.2mm
23Gはその半分の0.6mm
27Gは0.4mm
実際保険診療の現場で使用されるのはこのくらいの細さまでです。
そして針の太さを取り間違えないように、太さと色が決まっています。
美容医療で多く使用される30Gは、0.3mmとなっています。
しかし、、、本当に痛みにこだわるクリニックはもっともっと細い針を使用しており、31Gや32Gなどの針が置いてあります。
さらにさらに痛みをなんとかしようとしているクリニックには33G、34Gが置いてあり、34Gまで来ると太さは0.2mm程度です。
そこからもう一段、、、
こだわりのクリニックになると
35G、太さ実に0.15mmの針を備えております。
一本のお値段はその他の細い針の2~4倍程度とお高いのですが、患者さんの痛みを取ることを考えたら金額ではありません。
実際の太さを見てみましょう。
18G:1.20mm
21G:0.80mm
23G:0.60mm
27G:0.40mm
30G:0.30mm
34G:0.20mm
35G:0.15mm
なんとなく針の太さを実感できたでしょうか?
やはりとんでもない細さです。
この中を麻酔が、ヒアルロン酸が、コラーゲンが通っていくのです。
しかしあまりに細すぎるとヒアルロン酸やコラーゲンの成分が圧で破壊されるため適度な力で注入できる太さというのも大切なのです。
前回のブログでも紹介した、冷却器やVAD(Vibration Anesthesia Device)を用いて麻酔をするためかなり痛みは軽減されます。
当クリニックの治療はとにかく痛みを可能な限り軽減すること、からスタートしておりますので痛くない治療を希望の方は札幌ル・トロワビューティクリニックVogueへご相談下さい。